2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

原佑介『禁じられた郷愁 小林勝の戦後文学と朝鮮』

禁じられた郷愁―小林勝の戦後文学と朝鮮作者:原 佑介出版社/メーカー: 新幹社発売日: 2019/04/01メディア: 単行本小林勝(1927-1971)というと、いまは新刊で入手できる本もなく、いくつかのアンソロジーに作品が入っているくらい*1で、あまり一般的な知名度…

図書新聞に陣野俊史さんとの対談が掲載

本日発売の図書新聞2019.6.15日号に「故郷喪失から意味の解体へ」という後藤明生『笑いの方法』刊行を期した、私東條慎生と陣野俊史さんによる対談が掲載されています。同じくつかだま書房刊の『引揚小説三部作』をも題材に、引揚げ、方言、歌などについて触…

朝鮮、引揚げ、部屋――日野啓三の初期小説四冊

最近日野啓三を読んでいた。日野といえばSFを取り入れたりした八〇年代頃の都市幻想小説がたぶん代表作になるかと思う。『天窓のあるガレージ』『夢の島』『砂丘が動くように』といった作品で、これは私もむかし読んでいたけど、日野は六〇年代読売新聞の外…

『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター』『砲撃のあとで』『戦後短篇小説再発見7 故郷と異郷の幻影』 『パルチザン伝説』「ベンヤミンのメキシコ学――運命的暴力と翻訳」

ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPart1 (電撃文庫)作者: 上遠野浩平出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2015/01/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る上遠野浩平『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネー…