2026-01-01から1年間の記事一覧

最近読んでいた本 2026.06

読んでツイッターに投稿してからずいぶん経ってるのも多いけど、「最近」読んでいた諸々。文芸誌、エッセイ、怪談、SF。 木村友祐「殺しの時代における都市型狩猟の観察」(「すばる」2026年2月号) 宮崎智之編『精選日本随筆選集 孤独』 宮崎智之編『精選日…

最近邦訳されたイアン・ワトスンの短篇その他

イアン・ワトスンが亡くなり、前々記事で追悼として以前書いた書評を再掲したけれど、昨年から怪奇幻想文芸誌「ナイトランド・クォータリー」でワトスンの短篇の翻訳紹介が進んでいたので改めてそちらを読み、また逝去の時に出ていたのを知ったファン出版の…

言葉による不死 クリストファー・プリースト『不死の島へ』

不死の島へ (創元海外SF叢書)作者:クリストファー・プリースト東京創元社Amazon「夢の文学館」叢書で読んだ『魔法』の後書きで知って以来、20年以上の時を経て翻訳されたプリーストの重要作品がようやく読めて感慨深い。*1本書は著者がSFのみならず現代文…

イアン・ワトスン追悼、『エンベディング』評再掲

イアン・ワトスン逝去の報を聞いた*1。最近でも「ナイトランド・クォータリー」誌で短篇が訳載され、インタビューも載っていたのでさすがに急な報せで一瞬何かの間違いかと思った。しかし。70年代以降の英国SF作家として、芸術派のクリストファー・プリース…

友田とん『「手に負えない」を編みなおす』

「手に負えない」を編みなおす作者:友田 とん柏書房Amazon地下鉄の仮設の漏水対策に何故か興味を惹かれ日々その観察をしていたその記録から出発して、「手に負えないもの」として著者に見いだされた日々手当されて維持されるインフラというものへの関心が、…

那須正幹『屋根裏の遠い旅』と上野瞭『ちょんまげ手まり歌』

中公文庫のトラウマ児童文学シリーズとして続けて刊行された二作を読んだ。鈴木悦夫『幸せな家族 そしてその頃はやった唄』の復刊の売れ行きが好調なこともあってシリーズ化されたようで、ここで取りあげた二作はいずれもSF的趣向で反戦、反全体主義の作風だ…

夢野久作『ドグラ・マグラ』と作品集とエッセイ集

年始から『ドグラ・マグラ』を読み、他の夢野作品もいくらか読んだのでまとめて。 『夢野久作全集9 ドグラ・マグラ』 『あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選』 『人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選』 『探偵小説漫想 夢野久作随筆選』 『夢野久作全集9 …