- アーティスト: ブラックモアズ・ナイト,リッチー・ブラックモア,キャンディス・ナイト,ヘンリー8世,レオ・クニッペル
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1999/04/21
- メディア: CD
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リッチーのアコースティックギターとキャンディス・ナイトの透明感あるヴォーカルを主軸にしたフォークタッチの曲に加え、今作はヨーロッパ各地のトラッドを取り入れたワールドミュージックポップス風になっている。
イギリス以外に、スペイン、ドイツ、イタリア、ポーランド、ロシア、トルコといった各地の要素を取り入れた、ということだが、どの曲もブラックモアズ・ナイト調にまとめられているからか、それぞれあまり異質に感じない。
今作もやはり全体の水準は高く、メロディも秀逸で出来の悪い曲がない。逆に曲ごとの出来にばらつきがないうえに楽曲が16曲と多数詰め込まれているせいで、アルバム全体の印象が平坦になるきらいがある。数曲減らした方が良い気がするが。
非常に現代的なポップスの感覚が土台にあり、歌中心のため非常に聞きやすく、フォーク、トラッドなどが苦手だ、という人にも気軽に勧められるようなポピュラリティがある。非常に高水準で声も綺麗、メロディも良し、でマイナス要素もあんまりない。アベレージがなまじ高いだけに、マンネリ気味でもあると感じるのは贅沢の言い過ぎか。
この手の楽曲を個別に紹介するのもあまり意味がないので、印象的なのを少しだけ。
冒頭タイトル曲「Under A Violet Moon」がやはり良い。スローテンポなスタートから少しずつテンポアップしていくドラマティックなスタイル。
「Wind In The Willows」は男性ヴォーカルとのデュエット曲で、素朴で牧歌的な雰囲気があり、面白い。
「Spanish Nights (I Remember It Well)」タイトル通り、スパニッシュな曲調で、かつヴァイオリンも参加して非常に劇的なアレンジ。
Blackmore's night - Under a Violet Moon
以下の映像は少し変わり種。3Dゲームを使って歌詞を再現している。
Blackmore's Night: Wind in the Willows - WoW Music Video