Moustaki en Flairck - Moustaki en Flairck


Georges Moustaki(ムスタキ?)というシャンソンシンガーをゲストに迎えての1982年作。

Moustakiと、Martha Contrerasというシンガーをゲストに、ヴォーカル曲を取り混ぜたアルバムになっていて、テクニカルトラッドという側面での聴き所はやや少ない。アコーディオンやヴァイオリンが緩やかに演奏される穏やかな歌ものアルバムであり、また歌がシャンソン風でいかにもアダルトな雰囲気なので、多少好みが分かれるだろうと思う。

後半なかなかの演奏が聴けるのだけれど、それまではだいたいシャンソンソングなので、これを最初に聴くのはオススメしない。というか、フレアークは何作かのぞいてそもそも店に並んでいるものとは思えないが。

1.Chanson (3:38)
その名の通り、シャンソン

2.La Route (8:47)
歌をメインに、アコーディオンやヴァイオリン、マリンバなどの楽器がバックを務める。

3.Ma Nouvelle Aventure (6:05)
やや暗い雰囲気で、フルートのイントロが妖しい。でも途中からは普通に歌。

4.Blessure (7:10)
行進曲みたいな足音を所々に使っているところが妙。歌はやはりおだやかなメロディ。

5.Les Musiciens (5:36)
クラシカルな冒頭の旋律とコーラスが印象的。

6.L'Amour en Passant (7:51)
前半はやはり歌ものなのだけれど、五分ほど過ぎたあたりでいつもの高速フレアークが出現。ここはなかなか良い。
7.Pecheur (6:01)
やや落ち着いた夜の雰囲気を漂わせている。最後、歌が終わりになると同時に演奏が突如テンポアップしていって、そのまま次曲へメドレー。

8.Matin (4:41)
前曲からなだれ込むようにいつもの高速トラッドアンサンブルを聴かせてくれる。合間にヴォーカルを挾みつつ、なかなかの演奏。