- アーティスト: イーグルス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: CD
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カントリー・ロックということで、私は最初六十年代くらいのバンドだというイメージを勝手に持っていたけれど、これは72年作で、イエスなら「危機」が出ている年だ*1。イーグルスの活動年代は復活期をのぞくと、70年代いっぱいまで、という生粋の70年代ロックだ。カントリー要素があることで、どうしてもノスタルジックで古そうというイメージがあるのだけれど、それはむしろプラスな点だろう。
「ホテル・カリフォルニア」から聞き始めたため、最初はこのカントリー要素が好きではなく、プログレばっかり聞いてた時は他の曲が全然楽しめず、私にとってイーグルスというのは「ホテル・カリフォルニア」一曲のバンドだった。で、今になって聞いてみると、1のTake It Easyをはじめとするアメリカンで荒野を車で疾走するなんてシチュエーションにぴったりの爽やかなサウンドや、ノスタルジックで郷愁を誘う田舎臭さ、みたいなものが結構しっくりくるようになって、案外と楽しめるようになった。
というか、本当は「ホテル・カリフォルニア」から1枚1枚遡って聞いてきてカントリー・ロックに馴染んで来たからそう思うのだろう。やはり現代ロックを聴いてきた身からすると、いきなりこの1stを聴いて楽しめたかどうか微妙だ。
特に1の「Take It Easy」は爽快なイントロ、コーラス、ちょっとノスタルジックなメロディ、カントリーギターのバッキングと、初期イーグルスの魅力の凝縮された一曲。私は、ドン・ヘンリー以外のヴォーカルが誰が誰だかわからないが、これはやはり作曲のグレン・フライか。続いて「Witchy Woman」一転ハードなイントロのバラード。ヘンリーのヴォーカル。「Chug All Night」は爽快なギターロック。そして「Most Of Us Are Sad」でアコースティックなサウンドと、コーラスが綺麗な、ミドルテンポのバラード。割と激しく展開する「Nightingale」で盛り上げた後、「Train Leaves Here This Morning」でまたコーラスが綺麗なアコースティックな曲調に移行。「Take The Devil」はダークな雰囲気のパワフルな曲で、イントロからかなり格好良い。後半のハイライトかな。「Earlybird」はカントリーギターが活躍する軽快な曲。「Peaceful Easy Feeling」、これは1曲目と似た感じで、もうちょっと落ち着いた感じのする爽やかな曲。「Tryin'」ギターロック。これ聴いていると、どうしてもボストンを連想する。やはりアメリカン、ギター、ロックで似てくるのか。
たぶん90年代の再結成ツアーからの映像。
Take It Easy - The Eagles