Gerard - Live in Marseille:Battle's Triangle

昨日に続き日本のキーボードトリオGerard。今作は98年マルセイユ公演を収録したライブアルバム。99年に限定盤として出たものを、2001年にフランスのムゼアレーベルから再発したもの。

この前年にジェラルドは以前までの曲をキーボードトリオ形式で再録した「メリディアン」を出していて、このライブに収録された曲はそこからのものと、その前に出した「パンドラの箱」から、そしてイタリアのプログレバンド、バンコのカバーで構成されている。

この時期にはもうすでに「グラス・フォートレス」で見られたようなハードかつテクニカルなキーボードトリオスタイルが完成しているようで、スタジオ盤以上のテンションで演奏しきっている。

少しは落ち着いたらどうだと言いたくなるようなアグレッシブな演奏で、ドラム、ベース、キーボードそれぞれがこれでもかと叩きまくり、弾きまくりとなっていて、言ってみれば最初から最後までずうっとボス戦みたいなアルバムだ。このテンションの高さは凄まじい。

スタジオ盤としては「グラス・フォートレス」の評価が高いのだけれど、テクニカルでハードなキーボードトリオサウンドを堪能したいという人はむしろ、このライブ盤から聴くのをオススメする。

なお、ボーナストラックとして「Revenge」が収録されている盤があるらしい。