文学フリマ終了

昨日、フリマに参加してきました。

すでにこちらででレポートされていますが、隣が書評家豊崎由美主催の書評誌でこれが売れる売れる。その上ゼロアカ効果なのか、入場者数が半端ではなく、混雑具合が一見して明らかに過去最高の密度を誇っていたように見えました。

そのためか、あるいは今回新参加の岡和田さんの人脈での客の増加もあってか、幻視社第三号の売り上げは過去最高の50部超で、委託していた巽孝之編集同人誌「科学魔界」も持ってきたものをすべて売り切って終了しました。

雑誌の表紙が、告知で表示したものとは大幅に異なり、青い紙にグレースケールで印刷したものになってしまったのは痛恨でしたが。

なかには幻視社の最初のものから全て持っていますというような読者の方がいらっしゃったりして大変うれしかったです。

また、はるばる遠くから笙野頼子読者として著名なid:Panzaさんまでブースに来てくださって、応援して貰えたのはびっくりしました。笙野頼子レビューを最近ずっとさぼっていたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。これから頑張ります。

驚くべきことに、バラード等の翻訳で知られる増田まもるさん(今バラードのミレニアムピープルを訳しているそうです!)や、同じく翻訳多数の大森望さんが幻視社ブースに来てくださいました。岡和田人脈すげえ(そしてなんと隣のブースには仲俣暁生氏がいらっしゃってました!)。

他にも、いつものようにid:wtnbtさんや、id:puhipuhiさんのブースを回ってみたりしました。ただ、最初からずっと席で売り子をしていて、会場を回ったのはかなり時間が経ってからだったので、売り切れなどが多く、買い物はそんなに満足にはできませんでした。混んでいたし。

そして、id:madashanは、その日の朝というか昼までかけて作っていた超左翼ミニコミ誌を、なんと閉場二十分前に持ってくるというトンデモ展開。無料とはいえ、この時間でいったい誰がもっていくんだよ、といっていたら、どちら様か分からぬ御仁が、颯爽と一部持っていってくれました。キュートな表紙目当てだったのか、「超左翼ミニコミ誌」という札に興味を持たれたのかはわかりませんが、一同驚いております。

フリマの事務局通信によると、今回の入場者数は、1800人は堅い、ということで例年の倍近いものだったようです。次回からは蒲田の会場になるとのことで、来場者数の減少がささやかれています。ゼロアカ効果で人が増えたのだとすれば、ゼロアカもなく、会場が移転した次回のフリマはどうなるのか。やや心配ですね。ゼロアカというカンフル剤が、フリマの固定参加者を増やすことになるのか、減らすことになるのかどうか。