
- アーティスト: Finlay MacDonald
- 出版社/メーカー: Foot Stompin
- 発売日: 2003/11/24
- メディア: CD
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旧:k-waves LAB blog(更新終了): 久々の大当たり。
このバンドはそれまでまったく知らなかったのだけれど、ニコ動のFF11や東方のアイリッシュアレンジで知られるKou Ogataさんのブログの記事で絶賛されているのを見て、それなら、と買ってみた。
編成はバグパイプ(ハイランドパイプ、というものらしい)のフィンレイ・マクドナルドに、フィドル、ギター、ベース、ドラムという基本アコースティックの編成で、リズムはかなり現代的な印象。ジャズ、ファンク等を取り入れたものらしく、ドラムとベースがある点など、そこまでテクニカルではないにしろ前回のアイリーン・アイヴァースのフュージョンケルトとも共通するものがある。
ポップスやロックあたりの現代的なリズムに近いものがあり、その上にリーダーのフィンレイ・マクドナルドによる疾走するバグパイプ演奏が乗っかる形になっていて、何というかストレートな格好良さ。ドラムとベースのリズム隊がありながらアコースティック基調のアレンジってありそうで実は少ない印象(Kilaが近いと言えば近いか)で、ロックにトラッドを取り入れたRunrig、Wolfstoneともまた違っていて面白い。
Ogataさんは「トラッド的でありながら、全然トラッドじゃないです。聴けば分かる思うけど。グルーブ感に土臭さ一切なし。僕が今まで聴いたケルト系で、ここまでグルーブが気持ち良いと思った音楽は、他に無いと断言する」と賞賛し、自分にとっての理想だとまで言っている。確かに、このバンドの音楽性はOgataさんの東方アレンジの方向性に近いンじゃないかなと感じた。
映像があまりないのが惜しくて、以下の映像もオーディエンスが勝手にとったものっぽいけれど、激烈な格好良さなのでオススメ。ちょっと速すぎるだろってくらいの圧倒的テンション。元曲が激しくスピードアップする後半を拡張したライブアレンジ。後半でバグパイプからフルートに持ち替えてる。これを聴くとスタジオ盤が物足りない。ライブ盤が聴きたいぞ。
もう一つ、別のアルバムから。
さて、このアルバムのタイトル曲はツインフルートのケルトバンド、Flookのカバー。残念ながらマクドナルド版は見つからなかったので、Flook版と、Kou Ogataさんのバージョンを。
これをバグパイプで演奏している訳です。ドラムとベースが入るとまた結構印象が変わるなあ。マクドナルド版はよりスピードアップしてる感じがあるんだけれど。凄まじい。
というわけで、Ogataさんオススメの一枚ですけれど、確かに非常に楽しめるアルバム。現代的なアレンジセンスでありながらアコースティック基調の音で、哀愁、叙情よりはスピード感あふれる格好良さが魅力かな、と。