第十二回文学フリマに参加します

作業が終了したので、詳細な目次を更新しました。さらに幾つか追記。

幻視社第五号


でございます。カバーイラストはいつもの若芽さん。
一年半ぶり、でしょうか。いつもは冬のフリマに参加していたのですけど、今回は春です。

全体のキーワードを「死者/使者」として、小説三本、特集「イスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉を読む」、そして向井豊昭未発表原稿第二弾です。
目次

幻視社 第五号
「死者/使者」
 小 説
家族サアカス 渡邊利道
待合室 〜Waiting room〜 エンドケイプ
血と呪いとセックス 佐伯ツカサ
・特別掲載 向井豊昭未発表作品
40代バンバンザイアットホームカウンセリングコーポレーション(続)
UFO小学校(1,2章)

    特 集
イスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉を読む
●第一部 イスマイル・カダレを読む
アルバニア小史・カダレ略歴 東條 慎生
カダレ邦訳作品ガイド 東條 慎生
類似と自由  渡邉 利道
死者の国から 東條 慎生
●第二部 〈東欧の想像力〉とその作家たち
・ダニロ・キシュ
庭、灰 若き日の哀しみ 砂時計 死者の百科事典
・ボフミル・フラバル
わたしは英国王に給仕した あまりにも騒がしい孤独
エステルハージ・ペーテル
ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし 黄金のブダペスト
・ミロラド・パヴィチ
ハザール事典 風の裏側 帝都最後の恋
・ヨゼフ・シュクヴォレツキー
二つの伝説 ノックス師に捧げる10の犯罪
・イェールジ・コジンスキー
異端の鳥
〈東欧の想像力〉続刊予定
●第三部 その他の東欧文学
その男ゾルバ ドリナの橋 トランス=アトランティック エペペ 運命ではなく 幸せではないが、もういい 狙われたキツネ 現代ウクライナ短編集 石の花

ブースは「O-10」になります。
http://bunfree.net/?%C2%E8%BD%BD%C6%F3%B2%F3%A5%B5%A1%BC%A5%AF%A5%EB%B0%EC%CD%F7%A1%CAK-O%A1%CB
文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント

「第十二回文学フリマ」 開催概要
開催日 2011年 6月12日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール

当日は岡和田さんが主催しているAGSの「エクリプス・フェイズ」の同人誌も委託する予定です。
Analog Game Studies

東欧の想像力

今回は一昨年くらいから読んでいた松籟社の〈東欧の想像力〉を中心にして、私個人の趣味を全開にした誌面となっています。私物化甚だしい。まあブログの再編集も多いのですけれど、三分の一くらいが私の原稿になっている状況。もちろん他の皆さんの原稿もあってなんとか形になったかと思います。

未刊作品含む邦訳されたカダレのたぶん全作品と、<東欧の想像力>の全作品とそれぞれの作家の既訳単行本全部、そして幾つかの東欧の文学の紹介、書評、エッセイで構成されています。カダレ特集や<東欧の想像力>特集なんて他の雑誌でも見たことないので、わりとレアかなと思います。前回の向井豊昭特集に続いてなんともニッチ狙いというかなんというか。
まだ多分どこにも出ていない続刊情報がちょっと載っています。
SpecialThanks「松籟社」さま

向井豊昭未発表作品

向井豊昭さんの遺稿は、前回第一部を掲載したものの続きと、児童文学長篇の序盤になります。どちらもわりに明るい調子の作品で、単行本にまとめられたようなシリアス路線のものとは雰囲気の異なるものとなっています。