向井豊昭アーカイブ
今回の更新は、向井氏による、大島義夫、宮本正男著『反体制エスペラント運動史』の書評です。
エスペラントにも関わりの深い向井氏による書評では、石川啄木の勇ましい詩を日記に書きつける、エスペランティスト・斎藤秀一の情けない一面を例に引き、同書にはそのような裏の裏が欠けていると指摘しています。反体制運動、というものの勇ましさに対するこのような態度は、つねに自身の情けない姿を小説に書きつけてきた向井氏らしい観点だといえます。
反体制エスペラント運動史 (1974年) (三省堂ブックス)
- 作者: 大島義夫,宮本正男
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 1974
- メディア: ?
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