第十七回文学フリマ終了

第十七回文学フリマ開催! - 旧・文学フリマ事務局通信(はてなブログへ移行しました)
第十七回文学フリマ参加してきました。
霧雨煙る微妙な天候の中、第十七回文学フリマが開催されました。688ブースと、前回よりもさらに出展者が増えていたようです。

結果報告及び通販の受付

今回『幻視社第七号』は計67部となりまして、前回より微増です。そして残部のあった第五号は8部売った所で在庫切れとなりました。また、七年残っていた第二号をオマケにしたところ、ようやく残部が捌けました。つまり、現在幻視社として売ることができる在庫は第七号のみとなります。これでまあまあ次回印刷資金が工面できました。ご購入頂いた方々、改めてありがとうございました。

そして、今回は余裕を持って部数を増やしましたので、たぶん次回文学フリマに持って行く分は残るかと思うのですけれど、通販を受け付けておりますので、遠方の方などは以下にご連絡下さい。
inthewall「あっと」king-postman.com
大変申訳ありません。七号は完売しました。現在販売できる在庫はございません。

「あっと」を@に変えて送信して下さい。代金は送料不要で500円を銀行口座に振り込んで頂く形になります。手数料は各自ご負担願います。注文時には、宛先御住所と、希望の号(七号しかないですけれど)、欲しい冊数を明記してください。それだけお知らせ下されば、御住所等の確認のためのメールの行き来をせずにすぐ発送準備ができますので。

同時販売していた岡和田さんの単著も予想以上の売れ行きとのことで、好調でした。

当日のこと

今回は国書刊行会未来の文学特集と、また二階堂奥歯小特集ということで、特に奥歯小特集にはファッショナブルな女性の方などがこれ、二階堂奥歯ですよね、ということで買って行かれる方もおられ、微妙な天気のなかで部数を減らすことのなかったのはそうしたことが大きいなとも思いました。直接の知人だった方なども何名かおられたのにも驚きました。寄稿頂いた高原さん、勝山さんもいらっしゃっていただきありがとうございました。

驚いたのは、隣のブースで『黒死館殺人事件』の研究同人誌を出されている黒死館附属幻稚園の方が、「ですぺら」で二階堂奥歯さんと話したことがある、ということでした。奇異な縁もあるものだ、と思ったのですけれど、そちらで出している戦前の雑誌から当時の科学記事をデジタル化して再録した同人誌(『小栗虫太郎関連資料集ダクダク2』)を立ち読みさせてもらっていたら、そこに寮佐吉の文字が。あれ、と思ったらプロフィールに寮美千子の祖父、との記述。著者の方に、私寮美千子さんの授業を受けていて、という話などをしたりして、いやはや、世界は狭いな、という結論に落ち着いたのでした。

また今回は評論SFのカテゴリで参加したのですけれど、隣の全日本中高年SFターミナル
さんの売り場に現われたのが、以前科学魔界の委託等でお世話になった立花さん。SFファンジンを売っておられました。

岡和田さんの単著の編集の方は会場設営から手伝っておられ、当ブースの飾りつけなども周到な準備の上でさくさくと進めて頂き、圧倒的なバイタリティに感嘆しました。

また、曜日の関係で普段来られている渡邊さんが来られなかったのですけれど、今度出る評論集でチームを組んでいる倉数茂さんがいらっしゃってくださって、いろいろ話ができたのも面白かったです。倉数さんが後藤明生の最後のゼミ生という話どいう意外なことがわかったり。岡和田さん、編集さん、倉数さんとは興味深い話が聞けました。

まあ、売り子をしながらいろいろしていたので、にわかには思い出せないいろんなことがあり、とりあえずは皆様ありがとうございました。今回はほぼずっとブースにいて、カタログもろくに見ていなかったので、ぜんぜん挨拶など行けませんでした。そういえば幻視社のリアクション小説を書かれたサークル絶対移動中の伊藤さんにはお礼を言おうと思っていたのですけれど、言いそびれてしまいました。この場を借りてお礼申上げます。

今年は写真を撮り忘れました。