「放課後のプレアデス Blu-ray BOX発売記念スペシャルイベント」メモ


ツイッターで概ね書いていたのを、ブログにまとめるのを忘れていた。遅くなったけれども、ロフトプラスワンに二ヶ月ぶり、表題イベントに行ってきた、その記録を。
放課後のプレアデス / SUBARU x GAINAX Animation Project:Blu-ray BOX発売記念スペシャルイベント
前より一時間遅いスタートながら、終る時間はだいたい同じくらい。今回は前回ほどの長丁場ではなく、トークイベントそのものは一時間ちょっとだったけれど、初見の企画段階での資料や作詞別バージョンなど貴重なものが見られた。

司会陣はいつもの塚本氏と稲田氏によるもの。臨時ゲストの監督(出るよって返事したつもりがしてなくて、発表が遅れたために臨時となった模様)はじめ、リアルでは初見の牧野由依藤田咲、作詞家くまのきよみ各氏のほか、ラッピングカー製作のゼロスポーツの人、ラッピングカー現オーナーといったゲスト陣も登壇。あとラッピングカーのデザインの人なんかもいたような気がするけれど、ちょっと詳しく思い出せなくなってる。

しかし、監督がほんとに喋らない人だった。人前だからではなく、仕事でも口数少ないらしい。けれども言うこと自体は印象的だったらしく、たとえば彼女たちは何者でもない、という監督の言葉をOPでは核になっていること、知る人にはおわかりの通り。ただ、監督はもうちょっと大きい声でお話しいただくと言っていることがこちらに聞こえるようになるので、お願いしたいと思います。

しかし監督、作詞家に詩の意味をダイレクトに聞く暴挙に出たのは面白かった。いやー、前回の時(ここでキスしますか、というアレ)といい、それを聞きますか、ということを聞くなあ。OPのAメロ、喧嘩した夜は星が優しい、というのはどういう意味か、を聞いて、それは本当は読んだ人それぞれの解釈でいいんだけれど、私としては涙でにじんだ星がそう見える、ということだとくまのさんは語っていた。

八話の挿入曲、Reminiscenceは椅子に座ってギター弾き語りみたいに歌って収録したらしく、藤田さんもあまりない経験だった模様。曲のイメージとして監督からこういう曲の感じで、といわれた曲は以下のものとのこと。

声優陣からはオーディションの話で、役をシャッフルしながらいろんな役を試し、あおい役の時の演技がななこに合うのではないかと藤田さんに決まったとか。本決まりになった役を受けてなかったというのは牧野さんだったか藤田さんだったか。プレアデス星人のキャラクターは藤田さんがおおむね決めたという話も。藤田さんがイヤー、あのときのことはよく覚えてますよ! と言った直後に他の人と話に齟齬が出てきて、いいえ、全然覚えてませんでした、というのが笑ってしまった。

というか、藤田さんの半袖ワンピースが冬なのにすごいな、と思っていたら濃紺の生地に星と月をあしらったデザインなのに気がついた。スカートには馬あるいはメリーゴーランドの馬があった。プレアデスだからこその服のはず。登壇者みんなノータッチだったけど。

今回ロフトのコラボメニューは結構な部分を藤田さんが考えて提案したものだったらしく、その草案がかなり本気で驚いた。素材を自分で注文して実作してから提案したりしていて、造形なども凝っていたけど、これは大量の注文に対応できないのが見てわかる凝りようだったので、実現可能レベルに簡略化されてた。あれはなかなかのものだった。そのうちレシピ画像をツイッターに上げるという話だったけれど、あれはどうなったんだろう。

牧野さんは、ひかるのキャラデザが発表されたとき、表向きは活発で言葉遣いも荒いひかるの、リボンが黒いところにお嬢様らしさを見た、と言っていて、いやこれはなかなか鋭いなと。確か藤田さんに「ニッチな見方」だと言われていたけど、確かに黒いリボンは珍しいし、キャラクタの配色としてぐっと落ち着きが出る。

しかし、さすがプロというか、声優陣のトーク力がやっぱり違うんだなと思った。声量もあるし、たぶん他の誰よりも人前で話す経験が違うというのもあるからだろう。塚本氏らも司会はたくさんやってるはずだし、じっさい回せているんだけれど、プロ声優さんはちょっと違うなって。

ゼロスポーツの人が登場して、二台目ラッピングカーの販売開始とか、公式サイトでグッズを最大四割引で販売とかなどの情報も。これはもう終わってるかな。
http://shop.zerostyle.net/
トーク部分はわりとさくっと終わって、今回はプレゼント抽選にかなり時間を割いていた。ロフトはメニュー二品目以降を頼むと一枚ずつ抽選券をもらえるので、それを最後に抽選するシステムで、前回は時間が押していたので五人だけにさっさと当てて終わってしまったのを、今回は四十人以上ぐらいにプレゼントを用意していた。私は前回ワンドリンクだけしか頼まなかったので、今回はなんか頼もうかと思っていたけど、座ったところが机も何もない場所だったので、追加メニューを頼んでも置く場所がなく、ワンドリンクのカップをずっと手に持っていたありさまだったので、何も頼まなかった。抽選に参加しておけばよかったかなと思うと同時に、もし次回があれば座るところを考えないとならない。

最後、イベントが終わった後、レジに列ができている間、つなぎがてら司会塚本さんと稲田さんがトークを続けていて、稲田さんがプレアデス関連を拾うためのツイッター検索窓を画面に出して、リアルタイムでいいね&RTをしていく様はかなり受けていた。インタラクティブイベントだ。

プレアデスBDBOXはその日届いたので、行く前に外伝小説を読んだ。最終話まで見た後に読むべき話で、本篇のあいだをちょっと埋めていくらか本篇をリミックス的にというか自己引用しつつ、あおいのエピソードを掘り下げながら、本篇では書けなかったことを書いていく、という外伝らしいサービス精神。

OVAであおいエピソード待望と前書いたことがあるけれど、それに近い風合い。そうか、イラストの意味はそれか、となる。実は前からちょっとした小文を書こうとしていて、それは「放課後のプレアデスの夢の権能」という題だけが決まっているんだけれど、それこの外伝小説だわ、と思った。

魔法とともに重要なのは、第四話のように自他の夢の境界を越える夢の力、それこそがプレアデスのある種の魔法ではないかというようなことを書けないかと思っていたんだよね。本篇第一話で目覚めるすばる、外伝小説で目覚めるあおい、夢から覚めて、夢を忘れない。

この構想で核になるのが四話での夢の混信で、これは五人が出会った次元の越境ともリンクしていて、また夢のなかで他人の二面性と出会うという、プレアデス全体の枠組みのミニチュアでもある。夢はつまり、プレアデスにおけるすべての可能性の根源でもあり、なんでもできる魔法の別名となっている。これは五話における劇中劇が作品全体の枠組みのミニチュアでもあったように、個別回における展開は、作品全体となにがしかのリンクを繋いでいる。こんな感じの草案があって、結論もある程度出ているんだけれど、ちょっと本篇再見して書く時間はないな。

チケット販売は前回の反省を生かして時刻ちょうどにトライしたのに、30秒経たないうちに完売となって驚愕したけれど、これはあるいは転売対策で初期人数を絞っているのでは、という噂もあるけれど、どうだろうか。