2016年見ていたアニメ2

字数制限で引っかかった昨日に引き続き、後半。

2016夏

アンジュ・ヴィエルジュ
夏アニメベストの作品。第一話から尺の半分以上が風呂シーンという萌えエロ美少女系作品と思わせて、自分と他人のすれ違いを丹念にかつ正面から描いたピュアなお話を展開するダークホース。それでいてラストには放課後のプレアデスオマージュとしか思えぬ言葉まであって驚いた。いや、一話、ステラの飛行にエンジン音鳴ってたとき、プレアデスかよって感じた人多いと思うけど、あれほんとにプレアデスだったんじゃ、という。あの台詞回しはプレアデスだ思うのは我田引水過ぎるだろうか。元々スマホゲーだったものらしく、原作だとプレイヤー=αドライバーが男という設定だったものを女性にかえたことで、作品世界が濃密な百合空間に変貌し、それでいて仲間が敵側につく「闇落ち」という仕掛けは、くすぶっていた内心を吐露する本音でのぶつかり合いを展開するための鍵になっている。原作の関係で敵のストーリーを進めるのも難しいから、こういうのは自然仲間同士のサイドストーリー的なものになりがちだけれど、それを一歩進めて、一端敵対し、本音を喋って和解するまでのプロセスを必然のものとするために「闇落ち」が要請され、そのことでキャラの関係性をいっそう深める仕掛けがされている。裏切られたとかコンプレックスだとか、そういうものですれ違っていた感情を本気でぶつけ合う対立と和解のドラマ、これを展開するためにすべての設定が作られている企画コンセプトの詰め方が覚悟決まりすぎていて凄い。殴り合い系百合作品としては旅街レイトショー2話とかもあったけれど、今作は前提として本当は仲良くしたい、というのがあるから、感情的なやりとりでも露悪的だったりネガティブな感じにならずに、すごく爽やかに展開していくのもいい。血を吸うことが性交渉の隠喩としか思えず完全にハードルを越えられないカップルの話になっていたアルマリア回とか、二人とも闇落ちしているので行き着くところまでいってしまった姉妹百合描写とか、友情から性愛までの百合をぶち込んでいるのもいやすごいな、と。合体してしまえば一人になってしまうので仲良くなることは出来ないというアンドロイドの話のように、徹頭徹尾他人との相互理解の話を続けていた一貫性たるや。まあつまり裸の付き合い=本音でのやりとり、というダジャレみたいな設定ではあるけれど。対話だけで解決した回は凄かった。

タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜
これも意外なところから良作がぶん投げられてきたので驚いた作品。原作が科学ノンフィクションだったのでなんだろうと思っていたら、電磁気の発展の歴史を偉人伝的に各時代の科学者にタイムトラベルして出会っていく、というSFフォーマットに落とし込んだ作品だった。きわめてよくできたSFもので、NHKで昔やっていたSFアニメっぽさもありつつ、史実を大事にして科学的発見の経緯と、なぜその発見がなされたのか、という根っこのところを大事にし、キリスト教による弾圧などの歴史的背景も書き込んだ脚本が見事。序盤では、正解を知っているけれども過程の証明はできないマリと、仮説の証明をしなければならないと考えるギルバートのマッチングで、科学的仮説の検証を説き、次の話数では説得の重要さを描く。あるいは六話では、好きなものへのこだわりが世界を動かす偉人の話から、友人の少年のサッカーへの熱意を認め、勉強も必要なステップとして協力するなどよくできている。勉強の持続性の強調と、わからないから読んでいると突然わかるときが来るというシュンのセリフもいい。科学的発展を題材に、科学者が何を考え、何をしようとしていたかをも描こうとする意欲的な作品。有名キャストをあてた科学者たちを格好良く描き、乙女ゲーム的な枠組みが感じられ、美少女と美男子で男女両方にアピールする点も面白い。当初はパッケージ販売の予定もなかったようで、ファンの反応によってパッケージを企画していくツイッターが面白い。これ、どう予算回収する企画だったんだろうか。

アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd
一期は中々面白い、という感じだったけれど、これが二期になって各話数のレベルが格段に上がって毎回非常に面白くなった。ギャグに振ってもシリアスに振っても面白くできており、とてもよい。三話の炸裂的なギャグ回、一期の主人公だと思っていたあさみが関西に転任して破壊神のあだ名を戴くほどの暴れっぷりを披露したりするなど、笑える。かと思うと8話で、不法移民の男が、自国の独裁者を支援する日本国政府へのテロを繰り返すポリティカルな話も組み込んでおり、なおかつ雨のテーマもうまく演出してよくできた話だった。二期は作画がかなりつかれていたのがもったいないけれども、よかった。みほのヤンデレとしかいえない瀬名への偏執的な愛憎が、作中で最も危機的な感すらあったのが面白かった。最終回ラスト、騙されて不要の香典を持ったままの瀬名が、「お疲れ様でしたー」ってぼけっとした台詞の脱力感で幕切れになるの、そうそうできるものじゃないセンスだ。

モブサイコ100
ワンパンマンの作者ONEによる原作のアニメ化、原作はONE自身が作画しており、その素朴というか味のある絵柄を、ボンズの総力を結集したみたいな超絶作画で動かしまくるかなりの作画アニメワンパンマンも相当だったけれど、これもEDのガラスに絵を描く技法が本篇でも使われていたり、作画の技法というか多彩さというか、そういうアニメーションの技術レベルは作画に詳しくない自分から見てもたぶん飛び抜けたものだろうとわかるくらいにはすごい。作画だけではなく、話のテンポというか、見ていて退屈しない話運びもわりといい。この人はほんとアニメ化に恵まれている。基本的に、人より優れた能力に振り回されないことというか、たとえば人に暴力を振るってしまった後悔、その痛みが根底にあって、その点ワンパンマンよりははるかに話そのものに興味が持てる作品だった。人と違ったものを与えられてしまった異端者が、いかに普通になるか、という青春ものでもあり、武力をいかに使わないかが焦点になるあたり、なんか日本的なフィクションだなとも思う。EDの自由すぎるリードギターが面白くてPV動画を見てたんだけれど、別の曲を聴いたら聞き覚えがあり、ヘヴィーオブジェクトのOPを担当していたグループだった。

ラブライブ!サンシャイン!!
無印一期も二期も見ていたけれど、サンシャインはなぜか妙により面白く、かなり好きな感じだった。無印に比べて、サンシャインは基本、ミューズという圧倒的先行者に対する劣者の側から描く点が、とても沁みたからだろうか。一期が怖れることを知らない英雄の伝説だとすれば、サンシャインは普通の人たちの物語だろうか。ミューズ解散の海岸、そこで脱却と自立を決意する構図。都会と田舎の対比など、ミューズとアクアという作中ユニットは非常に対照的に描かれ、配置されている。津島善子の、油断すると中二病が顔を出すというキャラ造形、この手のものとしては逆パターン(普通は油断すると地の普通が出る)で、中二病こそ本体という描き方は良い。曜のヨーソロー活用もあざとい口癖の有効活用で面白かったし、だいたい全篇面白い作品だった。千歌と梨子の「大好きだよ」が英訳だと「I love you」になっていたらしく、やるなーと。しかしそのメインカップルの話の後に、運命的に現われたメインヒロインに好きな人を取られる幼なじみの立場としての曜、クレバーさゆえの不器用さ、鬱屈した恋情の描写は泣ける。ラスト、ミューズが実際に武道館、紅白まで出たグループだからこそ、作中においても伝説的存在としての権威を保ちうる、ということなど、現実とフィクションのリンクが興味深い作品でもあった。そしてモブキャストにノブナガンの武藤志織の名前が! 時々あの人どうしてるのかなと思い出す新人声優ナンバーワンだったので驚いた。2015年はひとつもアニメの仕事なかったけどどうしてたんだろう。NEWGAMEでも確認したので復帰したのかな。学校の制服がアニメ的ミニスカだったのと、実在の学校に取材したモブキャラが着ている制服は現実的なスカートの長さだったのが一画面に並んでいると、アニメの嘘、というのがよくわかって面白かった。

Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ドライ!
シリーズ全部見ているわけではないけど、これは面白かった。はいふりに続いて、囚われの姫様を助け出す百合アニメ。九話で、ミユを救うか世界を救うか、どちらかだ、というトロッコ問題を提示するんだけれど、どちらかしか選べないという設問自体が間違っていると正しい回答を出していたのでよかった。トロッコ問題で倫理か何かを問うた気になる人は絶滅しないかなあ。世界を救う百合というお話でした。九話EDの情感は出色。終盤EDクレジットで、黒化英霊デザインに、私たちがやってる文芸同人誌幻視社で表紙を描いてもらっているゾウノセさんがいたのでビビった。

●NEW GAME!
働くって青春だ、青春は食べ物です、つまり働くとは食べ物です、ときわめて正しい言明に落ち着く。というのはいいとして、ゲーム会社に就職した主人公が初日からかなりの残業をキメていくなかなかにブラックな作品。ただ、主人公はとっても楽しそうにまるで文化祭かのごとくに働いていて、おいおいと思うこともあるけれど、GJ部、未確認の藤原監督による安定したできで楽しくはある。森永千才といえばアスタリスクですごい高音ボイスを披露していたのに、ここでは低めの演技をしておりビビる。コウとりんの社会人百合が炸裂しており、ラジオが主演の新人高田憂希ではなく、この二人のキャスト、日笠陽子茅野愛衣のコンビなのは、スタッフ私情過ぎやしないかとは思ったけど、まあ確かに聞きたい組み合わせではあり有能。

甘々と稲妻
妻を亡くした教師が小さい子供を抱えているところに、料理のできない料理屋の娘小鳥と出会い、一緒に子供にちゃんとしたものを食べさせようと奮闘する話。できていないウィンクなど、子供らしさの表現がいい。キャストも実際の子供で、これがとても良い。作者は百合漫画書いてる人だと思ったらBLも書いており、そしてこの子育て漫画がアニメ化、といろいろ書く人なんだなあ。

あまんちゅ!
百合ダイビングアニメ。ゴンチチによるBGMとか、よくでてきると思う。ポエミーというか、日常のさまざまを詩的に描いていく感じがあり、ものすごいメッセージ性が強いというか、いい話への圧がちょっと引けてしまうところはある。腰のラインが如実に出るこんな制服あるかよ、と思うけれど、マーメイドラインというそうで、なるほどダイビングだからか。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス
評判が悪いことだけは聞いていたけれど、見ていると原作ファンが不満だったところがことごとく良い感じに改変されているらしく、そこらへんの反応が凄い面白かった。ufoらしい画面の綺麗さ、王道ファンタジーものとして非常に良いと思うけど、原作はどんなんだったんだという気分になる。どこにおでかけするのかな、という金髪日傘少女が出てきて、画面が一気に華やかになるのがよかった。

この美術部には問題がある!
片思い美術部員少女の空回りを眺めるアニメ。野崎くんの千代とも似た小澤亜李の声が良い。千代よりもうちょっとクールで、フラットな早口での突っ込みなどよかった。大塚舞キャラデザインがいい。

タブー・タトゥー
人殺しの最中に中学生みたいなラブコメを差し込む安っぽさが徹底していて、レズビアン姫様とか、能力バトルとか、エロスとバイオレンス、お前らこういうのが好きだろう、俺も好きだ、みたいなものを満載に脈絡を無視しても突っ込んでくる、B級的キッチュを徹底する矜持が感じられ、ほとんどそこは美点だといえる。また、そう予算がありそうには見えないのに、回り込み等のアングル描写に命をかけているアクションがかなり頑張っており、背景動画も駆使した作画はかなりの見所だった。

初恋モンスター
ワルブレ稲垣監督による少女漫画原作のギャグアニメ。元々、好きになった相手が過剰に大人びた小学生だった、みたいな一発ネタで、成人声優を小学生役に使う声のついたギャグでもたせており、面白くはあるんだけれど、一発ネタ故に話の進行がいろいろ微妙になるところがある。最終話も気が狂っていて面白くはあった。ED、蒼井翔太の声の使い分けを生かした、蟹をゆでて食べるまでの歌が非常に良い。

レガリア The Three Sacred Stars
成長が止まった姉と女王となった妹の姉妹がロボットに乗って国を守るために戦うというロボットと百合を二つ柱とした作品。それぞれ対になっている百合カップルなどのキャラがかわいいのと、全篇手描き作画のロボットアクションはなかなかに見せ場でもあったけれど、何か物足りないところも残る。

斉木楠雄のΨ難
超能力を隠して生きているというとモブサイコもそうだったけれど、これはジャンプ掲載のギャグ作品。原作に沿っているのか30分尺の一話は五パートに分割されて朝の番組でショートアニメとして放送されていた。そのためテンポが非常に軽妙でなおかつギャグとしてもうまくいい話として落とすセンスもよく、非常に楽しく見ることができる。美狂乱のベースでもある桜井弘明監督のギャグ作品はやはりいいなと。十二話、沖縄に詳しいアピールをしだしたモブが、「オレなんか美狂乱のベースと友達だし!」って言うけど、それ監督のことじゃねーかと思ったら、別キャラが「美狂乱は静岡だろ!」と突っ込んでて笑ったし、十五話、斉木が超能力でダメバンドを演奏できるようにしたら、CV花江夏樹のキャラが花江夏樹のOPソングを女湯覗きたい歌詞に替え歌して歌って、作中キャラに「完全に花江夏樹だったよ! 赤眼鏡が見えたよ!」とか言わせるのは反則だと思った。

B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜
西川貴教プロデュースの男性アイドルものアニメ。レコーディングの細かい具体的問題解決など面白くて見ていたけれど、独善的お偉いさんに理不尽に従わなければならないなど、現場ならではの苦みもあったり。しかし、これ完全に内部分裂しなかった場合のSMAP、というお話になってない? 私怨でアイドルとマネージャーを切り裂き飼い殺しにしようとするお偉いさんに対して、僕たちはマネージャーと一緒にやります、と反旗を翻す、ていうんだから。脚本納期的にあり得るのかどうか。事務所とマネージャーの亀裂は15年1月の週刊誌報道で知ってる人は知っている状態だったみたいだけれど、SMAPの分裂が一般に報じられたのは16年の年明けからだから、どうなんだろう。まあラストの詰め方は嫌いじゃない。

魔法少女?なりあ がーるず
ダテコー監督案件、声優アドリブで構成する作品だけれど、かなりグッダグダなので放送版の10分尺のを見るだけではかなりアレな作品でしかないと思う。生でアニメをつくるさま、というみならいディーバみたいなリアルタイムで作る生放送あるいは動画を見なければならず、それをどう放送できるものに編集したかを楽しむものなので。特にすごいのはグラスリップ主演の深川芹亜で、この人の下ネタはひどい。たこ焼き屋の場面で、トッピングによだれと下のハチミツどっちがいい?とアドリブしだすんだからひどい。「また事務所に怒られる」と深川さんがいい、ダテコー監督も「とんでもねえやつ来たな」と。もちろん本篇でよだれと「下のハチミツ」はカットされた。編集前動画を見るとはなび役古賀葵がたいへん好きになる作品だと思う。一杯一杯になったときの濁った声の感じがすごい良いし、少年声がとてもよかったと思う。演歌をやらされて、こぶしを馬鹿にしてんのかと言われたぐらいの無茶苦茶さに笑ったけれど、古賀葵ってアイカツスターズで作中演歌を出したことになってる芦田有莉の声でもある。

●どうかと思った作品
planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜
ジョジョの監督津田尚克がジョジョやっている最中にもかかわらず念願のアニメ化、ということでかなり力が入っており、大幅に尺をオーバーしてしまっているらしい。確かに、プラネタリウムのロマンは良いし、途中までは良かったんだけれど、最後に出てくる「天国を二つにわけないでください」というプラネタリウムロボットの願い、が本当にしらけてしまった。それで感動させようというのか、とがっかりした。ロボは人間ではなく、人間ではない存在に人間に憧れさせ、死しても奉仕しようという流れで感動を演出されても一気に引いてしまうだけだった。AB以来、key案件は見ないことにしてるんだけれど、とは言え麻枝じゃないし、見てみるかと見てみたらやっぱりどうか、と思ったので、うーん。もはや晴れることのない荒廃した世界で、プラネタリウムによる夜空の星へのロマンが語られる構図などなど、悪くはないんだけれど。

2016秋

まだ最終回見ていないものもいくつもあるけれど、現時点で。

フリップフラッパーズ
2016年ベストワンはこれかなあ、と。進路に迷う少女ココナが、あるとき不思議な少女パピカと出会い、ピュアイリュージョンと呼ばれる世界への冒険へと向うこととなる。最高の「アニメ」って感じで、不思議な友達との友情と冒険という児童文学チックな展開を、作画力でフルスイングしてくる。幻覚的な世界観と不定型なフォルム、変転する色彩感覚、さまざまな変身のファンシーなファンタジー。かと思えば三話ではマッドマックス風砂漠でドラゴンボール的な戦闘をセーラームーンみたいな変身で戦い、スケバン刑事みたいな仮面を被ったりとオタク的パロディも豊富にぶち込まれており、懐かし気なオタクっぽさを感じる。各回で訪れる世界によって美術が大胆にかわり、なおかつスペースダンディで釣り回を担当した監督もあってか、きわめて闊達に動きまくる。第五話の百合ホラー回、六話の悔恨の記憶を追想する回といった話のできもとてもよい。この二話は2016年のベスト話数に入る。五話の百合的耽美さと恐怖が同居する感じは百合好き脚本の好きなものを詰め込んだ感がすごい。ループする学園世界はそのまま成長への足止めでもあり、六話で、同じ一つのものを対になる視点から見る切り返しと、悔いの残る記憶をプレゼントに託された思いによって捉え直して、前を向くことが出来るようになる、という架けられた橋、「忘れ物」をめぐる物語もよかった。六話は楽しい記憶と嫌な記憶を暖色と寒色の対比で描きながら最後に色を取り戻すところや、ハッピーエンドに見えながら、ピュアイリュージョンの謎と危うさをラストの長めの曲間の暗転で暗示する演出などが鮮やかだった。そしてそれが現実の人物が別人のごとくなってしまった不穏さへと繋がり、七話で、複数のパピカを出現させながらその人の変わらないものは何か、をココナに問う連繋がよかった。「ココナが変わっても好きだよ」と「私の知ってるパピカじゃない」の、背中合わせで縦画面にして顔半分ずつ対称的に映すカット。それがさらにパピカにとってココナとは何か、を捉え返す展開が良かった。そこへココナの幼馴染みだったヤヤカがパピカへの嫉妬を炸裂させる百合三角関係の情念のこじれ方といったら。ヤヤカの足技主体の動きは非常に良い。終盤、パピカとココナが二人してウェディングドレスみたいな変身をして、百合の力が世界を救うアニメになる。最終話、現実に帰ったと思わせてそこが迷い込んだピュアイリュージョンだったというのは面白かった。視聴者が最も現実的だと思ったものは現実とは限らない、幻想と現実の相対性が示される。終盤はエヴァを母子密着と自立のテーマに再編したかのような構造を持っており、やや説明感はあれど、やはり傑出したオリジナルアニメだろう。EDのメルヘンさと作画もすばらしい。楽曲がメルヘン風SFの人類は衰退しましたも担当した伊藤真澄、このセレクト。劇伴は伊藤真澄、テクノボーイズパルクラフトの松井洋平クラムボンのミトらによるユニットという相当なメンツが担当しており、ZAQのOP挿入歌ともどもよかった。正直、最初の二話で期待したメタ児童文学のようには進まなかったけれども、また後半話数で綾奈ゆにこが降板していなかったらどうなっていたんだろうとは思う。黒幕久保田民絵おばあちゃん、というセレクタウィクロスの伏線がフリップフラッパーズで回収されたのは面白かった。

響け!ユーフォニアム2
続篇ともなると一話から飛ばしてきた。部での軋轢とその表裏一体の親密さという人間関係の濃さ、ハイレベルな作画に乗せてぶち込まれる百合演出のとてつもない圧力。破壊的な攻撃力がある。作画もそうだけれど、久美子役黒沢ともよの演技がやたら印象に残った。部での「おはようございまーす」の砕けた言い方や「浴衣何処だっけ〜」など家では気の抜けた低い声が面白い。おお、家と外で声を使い分けてるなと思っていたら、麗奈と二人で花火見てるとき、家でのように声から気が抜けていて、気を許しているという感じが口調からわかる、ようになっていた、と思う。麗奈は微妙に危うい感じを出しているし、そこで二人の時間を冷凍保存したい、って心中系百合みたいなこと言うし、久美子は調子に乗っていると黒沢さんが言っていたように、つきあいはじめたばかりの人みたいだ。階段を上る麗奈のひかがみをじっと見つめる久美子の視線など、いろいろと濃い。のぞみとみぞれの軋轢について、女子的には納得感が高いらしく、ラジオで種崎さんがみぞれ役についてどれも実際に体験したことで、わからないことが一つもなかったと言うばかりか、同情で一緒にいるの、という言葉も実際に言ったことがあり、友達に優子と同じように怒られたという。いろんなところでユーフォのリアルさを裏付ける証言が出てくるのはすごい。プール回、あすかと香織が色違いの水着着ているのも面白かったけど、アニメでよくあってどうかと思う胸の小ささを気にするくだり、今作ではそれが子供っぽさを気にしていることとして描かれており、すごい納得感があった。九話は全体にアングルが変則的。ちゃぶ台を囲んだ真上からのカットで長回ししたり、執拗に足を映したりしていたけど、足を映したのはあすかが部屋でタイツを脱いでいるということを強調するためだろうか。着替えるのではなくタイツだけを脱いでいるこの素足に演出的意図が窺える。で、その前、香織があすかの靴紐を直すシーンの不穏さも凄くて、あれが甲斐甲斐しさと表裏一体の束縛が、あすかの母親とダブる危うさを描いたものだとすれば、プールでの水着もまた多義的に見えてきて良いですね。みぞれとのぞみも、お互いの相手への思いの重さが全然違うことをみぞれが理解してはいて、という関係で、描かれる百合関係がもうどれも重い! 麗奈に、滝先生の奥さんがもう亡くなっていることを告げ、私応援してるよ、と久美子が言うシーンとか。繊細で生々しくて良いですね。宿泊先の夜、女子二人が画面端でお手玉を投げ上げる間に手をぶつけあう妙な遊びをしているカットがあったけど、あれもああ、ああいうのやってるよね、という感じが。京アニは、たとえばモブサイコみたいに動かしまくるとかいうのとは違った意味で作画がすごいというか、丁寧さが異常なレベルにあるというか。TVでできるとは思えないクオリティがある。黒沢ともよは、なんというか、一人アニメのリアリティレベルの外側から投げてくるような、生々しい演技をいれてくるので驚くことが多い。「あ、ごめん」のリアルさ。

灼熱の卓球娘
女子卓球部を描いた作品で、概ね咲-saki-に近い百合感あふれるものだけれど、咲が「麻雀って楽しい」だとすれば灼熱は「卓球って気持ちいい」となっており、卓球の試合を汗が噴き出る身体ともども露わな性的な隠喩のうちに描き出すかなりフェティッシュな百合案件。アニメも汗の描写から理解度が窺える。序盤は、幸福の基準が他者評価になってしまっている者と、楽しいから卓球をしている絶対評価の対比という王道展開。漫画版の一話を三話かけてものすごく丁寧にあがりを追い詰め、展開している。原作になかった描写を膨らませて、4.5ページ分の原作を一話にしているのがすごい。今作は全身を投げ出すような勝負の熱気があって、愛と卓球を一つの行為として描く発明がある。「これが私だよ」という自己の全部、全身をさらけ出すことで、チームメイトとの絆を深める、というシステム。最後まで見ても、ここまで恵まれたアニメ化って珍しいという感じだった。巻数も少なく区切りにいいところでは尺の足りない原作の、描かれなかった各試合を丁寧に膨らませて描写し、ここぞという時の演出作画も気合いが入っており、作画も崩れない。ラストの合宿回も大きく膨らませて、後輩との関係が描かれた点とてもよい。最終日に後輩に教えてランキング戦するところまるまるアニメオリジナルだから凄いわ。これで部内戦と練習試合しかしてないんだよねえ。最後の最後で動かしてくるなあ。OPのカップリング、V字上昇Victoryは、バッキングの気持ちよさがすごくて、何度も聴いてる曲だけれど、挿入歌として使われたのも良かった。そういえばキネマシトラスって見ただけでもゆゆ式ブラック・ブレットごちうさくまみこ、卓球娘と小さい子あるいは等身の低いキャラへの熱いエネルギーでできている点でとても信頼できるスタジオだと思ってて、新作もなるほどさすがだな、と思いました。

ステラのまほう
きらら系列の、女子同人ゲーム部の活動を描く四コマのアニメ化。この手のには珍しく、キャラ間の距離感をちゃんと描いているのがいい。というか、ほかのきららアニメに比べてリアリティのデフォルメがあまり掛かっていない感じ。キャラは丸っこいけど、すごく丁寧にたまきのモチベーションのありようを描いている。というか、NEWGAMEでは描かれなかった、ゲーム制作というものをなぜやるのか、というモチベーションの根源を繰り返し問い直すハードなテーマ性がある。同人ゲームというただ好きで作っていることだから創作に強制がない。音屋の離脱騒ぎで、逃げ出す人を追う理由がないと部長がいう通り。仕事でも義務でもなく、だからこそ、ではなぜ描くのか?がつねに突きつけられる。そして中盤の新キャラ水葉は絵が珠輝よりうまい。鬼のような追い込みだ。水葉は、絵が上手く、脚本への思い入れも強く、圧倒的に主人公よりゲーム製作に参加する必然性を持っている。彼女の存在自体が、主人公の部における存在理由を脅かしかねない。同人だからこそ、自分自身が理由を見つけないといけない。そしてその水葉は、実家がゲーム制作などに理解を示さず、部活禁止になりかける、という外圧がかかる。この時、親などの権威者を出さず、そのためドラマチックな解決などなく、誰がやってもいいものだし、そこまで意地を張ってやるものでもないでしょ、というものすごくダイレクトな軽視と直面するのが生々しい。そこで関あやめが創作をするのは食事をするのと同じ、生きるために、自分に誇りを持つためにやるんだ、と根源的に言い返すのはよかった。また、主人公珠輝は、小学生にスキルを指導されるポンコツぶりで、水彩画スキャンを画面に載せるだけで部員は沸くし、アニメ画においても素人っぽさがよくわかるようになっていて、キャラと作物のスケール感が身近だ。作ったものの不出来さをネタにして笑いにするでもなく、ただ自分たちが作ったという小さな達成を見守る雰囲気がある。しかし、幼馴染みと自分を男性化してBL妄想しだすゆみねさん、相当だ。ものすごく、同性愛的な情念をBL化させてそらしているようなセクシャリティの屈折を感じる。珠輝はファザコンぶりが創作への原点だし、ウェブ配信された漫画特別篇で藤川は音楽を辞めた姉(ユーフォと相似)への憧れが音楽のモチベーションとなっており、それぞれのキャラの創作の動機に、近親者がいるのは意図されたことだろうか。なかなか業が深い感じがある。また珠輝の声の高さに合わせてか、他メンバーが皆低い声で演じているのが非常に良い。悠木さんは時々聴くけど、村川さんの真柴直よりもっと、ここまで低い声ってあんまり馴染みがなくてつい部長の声誰だっけと思う。しかし九話、そんなOPかぶせ方ないだろっていうすごい絶妙のセンスだったし、八話の絶望的なごめんなさいからのCM入りとかかなり面白いけど、これ、田中くんはいつもけだるげのOP入りやアイキャッチをを思い出すからやっぱり川面監督のセンスなのかな。EDが最高。

ユーリ!!! on ICE
フィギュアを題材にする選択によって、男子を繊細に色っぽく描いたりBLっぽく描いてもいいどころか、それが圧倒的に正しいという枠組みを作れた時点で企画の勝利という感じがある。説得力がある。そこに神撃のバハムートGenesisでも圧倒的なクオリティを見せたMAPPAのハイレベルな作画を全力投入。すごい。魔性のカツ丼とかオモシロワードのパワーすごいし、スケートシーン三つ連続するのに、崩れる体勢すら描いて緊迫感を出す演出、ヴィクトルの台詞回しとか、ほんと出来が良いなと。中盤で、さすがに作画に疲れが見えたと思ったら、その話数は全篇フィギュアシーンの連続で、ここまで連続させてもこの程度に抑えられるとは、と思った。劇中のフィギュアシーンは、ものすごい細かい動きを書いていてすさまじいのだけれど、その出来の良さゆえにか、氷上を滑っているように見えない時がある。人物作画と背景が乖離して見える。現実のフィギュア動画を見ると、加速度のマジック、物理運動の魅力があるけれど、アニメだとダンスな以上繊細な表現の手描き作画にこだわるため、アニメは物理運動という感じが薄れていて、やはり別の表現になる。加速度の運動という側面と、ダンスという表現の側面があるからか、フィギュアってむちゃくちゃアニメにしづらいものなのかも知れない。ラスト、勇利、ユーリ、ヴィクトル、と三人の関係がうまく出来上がっているのがよかった。

競女!!!!!!!!
水上のフロートで、胸と尻のみを使って相手を倒すか水に落とすことで勝敗を競う架空の競技を描くトンデモ格闘もの。基本お色気枠のはずなんだけれど物語自体は少年漫画的格闘ものの枠組みを丁寧にたどっており、しかし胸と尻で戦うという前提が狂いすぎているので、その土台に組み立てられるすべてが狂気の産物となっておりギャグの破壊力が凄絶。随所で野原しんのすけがちらつく光景でエロさを感じられるかというと謎いものの、所々そういうシーンを入れてくるので困惑もする。土台だけが狂っているため、真顔で繰り広げられる練習、技の開発、戦いのシーンすべてが異様な笑いの破壊力に充ち満ちており、笑わずに見ることはできなかった。マジシャンキャラがパンと叩くと尻からシュッとトランプが出てくる場面など、意表を突く小技を効かせたり、対戦者同士で熱い対話がなされていても尻でぶつかり合ったままそれをするので絵面が間抜けすぎていたり、なにをしても面白い画面ができあがる設定づくりが既にして勝利。作者は間違いなく何らかの意味での天才。ここまでギャグの破壊力の高い作品は、近年希なレベル。動きと音をつけたことでより破壊力が増していると思う。そこまで人気でもない原作に複数の制作会社からアニメ化のオファーが来た、というのもうなずける。しかし、競女でツイッターフォロー検索したら自分が一番熱心に語っていたときどうしようかと思った。

Lostorage incited WIXOSS
Selectorを引き継いで製作された、ウィクロスの新作アニメ。引っ越しで別々になった幼馴染みが、お互いへのこだわりを絡ませあいながら闇のゲームに身を投じていく、という作品で、ウィクロスは作中では負けたり時間オーバーすると記憶を失うという理不尽なゲーム。千夏のこじらせた友情以上の感情と、どこまでもストレートなすず子の関係で描かれる百合ストーリー。だから、前作からの変更点として登場した男性キャラは、中身が全員ルリグすなわち女性に変わり果せることになる。百合アニメでは男がトランスセクシャルするわけだ。どういう発想でこうなったんだろ。しかし、出会い系の胴元みたいなのが出てきて、やればやるほど泥沼にはまり、果ては人格が消えてしまうというのはつまりこれウィクロス=ドラッグの隠喩であいつ売人じゃねーか、とは思ったね。カードゲーム販促アニメで商品をドラッグと重ねてみせる企画のクレイジーさ比類ない。死者が出るなどやたら陰惨になって、未解決の部分も多く残るから、続きがあるだろうと思ったら、最後のLostrage conflated Wixossの文字、これ二期予告だとすると、conflateって(異本を)校合してまとめるという意味があるから、一期や外伝とかが合流するってことなのか? アニメかどうかも未知だけど。もうラジオにも久野ポンはいないし、鎌倉デートした人と違う人と結婚した人もいない。

終末のイゼッタ
最後の魔女が幼い頃に助けてくれた姫様のために、自ら戦場に赴き、戦況を覆そうとする、という第二次大戦欧州を舞台にした百合ミリタリーアニメ。事前のビジュアルからわかるように、百合とミリタリーがやりたいんです!という熱い意欲をやりきった感がある。改変歴史物としては物足りないという話もあるけど、まあ本筋は11話みたいなラブシーンだよな。魔法少女が雪や槍、果ては戦車やミサイル、そして最終的には電車やエッフェル塔までをもぶん投げて戦う絵面の荒唐無稽な爽快感は良かった。近衛兵とかが全員姫様とイゼッタが大好きだし、男はだいたい災厄を持ってくる存在でわりと死ぬので、話の意味が明確でよろしい。

装神少女まとい
スタジオwhite foxの初オリジナルアニメで、和風魔法少女、という感じで、服を神に捧げるので変身後は裸になりますみたいなからっとした深夜アニメセンスと、ゆまのキャラクターとかが面白いものの、やや地味かなとは思っていた。しかし、十話、ゆまが父親に「といちゃんを泣かせたな!」と激昂するさまを見た瞬間、ゆまのこれまでの騒々しい「反省しない」態度が、母を失ったまといを悲しませない、何一つ暗いことを考えさせないためのもので、それが幼い頃からずっと続けられていたんだろうことが、バーッと想像できて泣きそうになった。中々悪くない作品だなくらいで見ていたら、不意打ちのように突き刺さってきて驚いてしまった。このワンシーンで、ゆまが元々はこんな性格ではなかったのが、まといの事件を経て、今のようになる幼少期サブストーリーを想像した。それを考えていたらまたちょっとぐっときてしまった。次の話数での父親とまといとの別れのシーンなど、後半に向けてすごく上手く盛り上げて駆け抜けた佳作だった。ゆまが雑に画面ジャックしていった回も面白かった。

ブレイブウィッチーズ
ストライクウィッチーズシリーズの別部隊で、ストライクと比べて魔力がなくて天才とはいいがたい、対照的な主人公の苦闘、という感じでわりと暗めの印象。高森さんがエイラみたいな声を出しているのが非常に良かった。自分、甲高い演技をしている人の低音演技が好きっぽい。エイラ、サーニャも出てきたけど、佐伯監督担当回はないっぽいので残念。そんなに悪くはない気はするけど、キャラ立ち、戦闘作画にそこまでの派手さはないか。

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
空想科学ものの新作で、オカルト順列都市みたいな感じ?てーきゅうを30分尺でやってるみたいな情報量の洪水で、まあ面白いか。アングル凝りまくっていた神戸守コンテ回とか、我聞の動きが実写トレースみたいに動きまくっていた西井凉輔一人原画回とか、中々良かった。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
モビルアーマーが制御不能の破壊神として目覚めたくだりでラスボス登場の感あってすごい面白い。MA撃退のためにガンダムがある設定が明かされ、動力がなぜ「エイハブ」リアクターなのかがわかるのも熱い。しかし、リゼロから続いて今年は「白鯨」モチーフのアニメが二つあるのか。

SHOW BY ROCK!!#
ショートからの二期だけれど、ショートの作風でやったほうが面白いような気もする。二期は悪くはないんだけれど、やや薄味というか。しかしラスボス幼少期のフェチポイントだけを的確にくりぬいたあざとい衣装なんなん。

●ショートアニメ
てーきゅう、飽きた気はすれども、やっぱり結構面白い。魔法少女なんてもういいですから2nd、開始何秒で江畑諒真だと気づいたか選手権という感じだ。私は5秒目あたりの走り方で、あれ、これは、と思って10秒頃の門を出た時の反動で確信した感じ。プロなら2秒目の腰の動きでわかりそう。あにトレ!XX 、最終回で全キャラのフラグを回収していくハーレムエロゲみたいな流れになったと思ったら最後に全員なぜか水着で空気イスしながらクリスマスパーティーを開催するクレイジーな絵面を展開しておりなおかつ夢オチで面白すぎた。信長の忍び、テンポ良くガンガン進む進行。OP曲が好き。奇異太郎少年の妖怪絵日記五十嵐裕美も、いまさらそんなので喜ぶはずもないと思っていたけど、さすがに主演が決まると結構嬉しいんじゃないか自分、と言っていたアニメ。独特の原作の画風をアニメでトレースはできないけれど、キャラデザがとても良い。バーナード嬢曰く、メタ読書家漫画のアニメ化、読書にまつわる自意識をコミカルに描く作品で面白い。後半百合アニメになってた。怪獣娘-ウルトラ怪獣擬人化計画-、変身シーンで別に等身上げなくても良いと思う。デフォルメキャラの方がデザインが良いので。ザンドリアス役湯浅かえで、声優だけでなく、撮影スタッフにもクレジットされていて、どうも元々アニメ制作会社出身の人だという。学園ハンサム、凄かった。雑さ荒さをすべてネタにするBLギャグアニメ。毎回ゲーム版、アニメ版キャスト両方見てたけど、コンセプト的にプロでないゲーム版キャストのほうが面白くなるのは必然だった。というか、鳩とかなんか女性向け作品ってネタ濃度が異様に高いものが多い気がするのなんなんだろう。

●どうかと思った作品
魔法少女育成計画
まどマギがこうなってたら続きは見てなかっただろう展開、というか、いちばん嫌な系統のたちの悪い残虐趣味にしかみえず、そもそも見るかどうか迷う案件だけれど、佐倉さんが魔法少女に変身する少年役と聞いてとりあえず見て、最後まで見たけど、話については一言で言うと最悪だな、としか。かわいいものを惨殺して、人目を引く、というセンスというか、まあ魔法少女もの忍法帖、という発想だけれど、キャラは結構良いにしろ、これは。能力バトルものとしてわりと面白いんじゃない、とは思うけど根本的なセンスの時点で私は見るべきではなかったな。美少女が理不尽にむごい目に遭うならウィクロスとかもそうだけれど、自分のなかではかなり違う。陰惨グロテスクもそれはそれで必要とする人もいるんだろうけれど。

最後に 話数ベスト10とアニソンベスト10

年間を通じての評価としては、このすば、コンレボ、聖戦ケルベロスアンジュ・ヴィエルジュアクティヴレイドタイムトラベル少女フリップフラッパーズ、ユーフォ2、卓球娘あたりなんかが良かった。三者三葉ステラのまほうを入れてベスト10でもいいか。ベストワンフリップフラッパーズ。笑撃力ベストは競女。なんか、企画のメインコンセプトに百合がある作品が非常に多かった覚えがある。良いと思うけど、どうした?という気もする。

話数ベスト10とか参加したい気もしたけど、あまり話数単位で考えてなかったので記事にするほど考えてない。10挙げるとなるとややマイナーよりを選んで、このすば1話、プリパラ105話、大家さんは思春期4話、アクティヴレイド二期8話、境界のRINNE28話、旅街レイトショー2話 聖戦ケルベロス7話、ジョーカーゲーム11話、アンジュ・ヴィエルジュ7話、フリップフラッパーズは6話の人が多いので私は5話かな。基準は印象に残っているもの、見返しているわけではないのでじっくり時間かけて再選好したら顔ぶれが変わるだろう。

アニソン10選を挙げると以下。
キズナイーバーED「はじまりの速度
学戦都市アスタリスクED「愛の詩 words-of-love」
あんハピED「明日でいいから」
アイカツスターズ!挿入歌「Dreaming Bird」
初恋モンスターED「君に捧げる鎮魂歌」
フリップフラッパーズED「 FLIP FLAP FLIP FLAP
灼熱の卓球娘挿入歌「V字上昇Victory」
ステラのまほうED「ヨナカジカル」
ディメンションWOP「Genesis
小麦ちゃんR挿入歌「ときめきドリーマー」
次点として、このすばED「ちいさな冒険者」、ユーリ!!! on ICEOP「History Maker」、モブサイコ100ED「リフレインボーイ」なんかもいいけど。

お疲れ様です。
1/5.人名タイトルなどの誤記修正