季刊メタポゾン第11号に鶴田知也論を書きました

季刊メタポゾン第11号 特集大西巨人 (2017年冬号)

季刊メタポゾン第11号 特集大西巨人 (2017年冬号)

ちょっと記事にするのを忘れてましたけれども、表記の雑誌に鶴田知也論『「露骨な野蠻」と「優生學」 ――鶴田知也保田與重郎の交錯』を書いております。

『北の想像力』で書いた鶴田知也論のスピンアウトともいえるもので、鶴田の「コシャマイン記」を酷評した保田與重郎文芸時評のロジックと、鶴田知也が小説で優生学を薦めていたことを絡めて書いたものになっています。

じつはこれを書いたのはまだ『北の想像力』が刊行前の時点で、書いてから四年ほど経っての掲載と言うことで、自分としてもいろいろ思うところはあるんですけれど、誤字の訂正等以外は直さずにしてあります。

読み返して不満がないわけではないけど、優生学を少しは調べて書いてある部分はそれなりに興味深いのではないかと思います。