「未来」2014年8月号に書評掲載

「未来」2014年8月号(No. 575) - |未來社

未來社のPR誌「未来」2014年8月号に『向井豊昭の闘争』の書評「忘れられないための「闘争」」が掲載されています。書店に出回るのはもう数日(今週中には)かかるかと思いますけれども、みかけた際にはお読み頂ければと思います。

向井豊昭の闘争』刊行告知記事がずいぶんあっさりしていたのは、こっちのほうにいろいろ書いてしまったからです。

しかし、2500字程度と短い記事な分、難しいものがありました。概略まとめるには足りないし、かといって別の話題をさほど入れられるわけではない。数百字単位で、何をどう配分して、引用部はどこを持ってきて、それで全体を貫く軸は何に、ということを考えるのは書けるだけ書いていくブログとはまた違う作業でした。じゃあどうしたのか、というのは実物を見て頂ければ、ということで。

「未来」今号では、永井潤子氏のドイツにおける集団的自衛権閣議決定の報道をレポートしたものと、桃原一彦氏の、沖縄の「辺境」視と「統治されない技術」についての論考が興味深かったです。「辺境」と見なされ外部化されることとそれに抗うことというのはまさに『向井豊昭の闘争』の問題でもあり、『北の想像力』のもう一方には、南の内国植民地としての沖縄があるわけです。