幻視社

向井豊昭アーカイブ更新 2016.12

向井豊昭アーカイブ 今回は向井豊昭のエッセイです。じっさいは歌人鈴木佐知さんとの往復書簡のうち、向井執筆部分にあたるものですけれど、自然の仕組みをうまく取り込んだ非常に穏和なエッセイで、教師のときはこんな話を生徒にしていたのではないかな、と…

向井豊昭アーカイブ更新 2016.04

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は、向井豊昭の短篇「モヨロの人たち」です。同人誌『小説集 ここにも』(1976年)収録のもので、自身の血縁者にもかかわらず別姓だった京谷勇次郎という人物の調査をする語り手と、狩猟民族の空想譚がからんだ不思議な作品で…

向井豊昭アーカイブ更新

向井豊昭アーカイブ 一月の記事で権利関係確認のために非公開にしていた記事を再公開しました。 エスペラント誌「La Movado」より向井豊昭関連記事 再度、「La Movado」のエスペラント語の翻訳をしていただいた間宮緑氏と、注と校正をしていただいた峰芳隆さ…

向井豊昭アーカイブ更新 2016.01

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は短い文章を二つ公開します。エスペラント誌「La Movado」に掲載された向井豊昭と同人たちとのやりとりと、「北海道ローマ字研究会」に掲載された書簡の一節です。エスペラント語でのやりとりでは特に、向井豊昭の立ち位置が…

向井豊昭アーカイブ更新 2015.10

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は、向井豊昭のガリ版刷り個人誌「手」三号よりおよそ百枚の短篇「埴輪の目」を公開します。これは向井自身の夜間学校時代を題材にしたもので、作中の山田陽太郎というアイヌ民具を収集している民族研究家は、在野の民具研究で…

向井豊昭アーカイブ更新 2015.06

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は戯曲「蝉」です。 セリフがなく、登場人物は全員仮面をつけている、という指定がある前衛劇(でいいのかな)となっています。シュールでしかし陰惨な哀しさがある作品で、向井の家族もの、というか息子ものの一つ、ではない…

5/4の第二十回文学フリマ東京に参加します

第二十回文学フリマ東京 (2015/5/4) | 文学フリマ 東京流通センターで来週月曜祝日に開催される文学フリマに、幻視社と悦楽共犯社の合体サークルにて参加します。そうです、たくさんある既刊在庫を頒布するための参加です。 幻視社&悦楽共犯社 [第二十回文学…

向井豊昭アーカイブ更新 2015.03

向井豊昭アーカイブ 今月はガリ版刷りの同人誌「手」の四号から、短篇「一揆」を公開します。およそ五十枚ほどです。 江戸時代を舞台に、圧政に苦しむ農民の一揆へと向かう様子が書かれていますけれども、江戸へ上京するかどうかの問題や「父無し子」が重要…

双子のライオン堂にて「幻視社第八号」を委託販売開始

告知が遅れましたけれども、選書専門書店で、『北の想像力』の読書会などもしておられる双子のライオン堂にて、「幻視社第八号」を委託販売してもらっています。 双子のライオン堂 地図 委託ということで、売価が750円となります。代わりといってはなんです…

向井豊昭アーカイブ更新 2014.12

向井豊昭アーカイブ 向井豊昭アーカイブ、年内最後の更新です。昨日更新するつもりが忘れてました。 告知欄で、幻視社の向井作品掲載の知らせと、岡和田さんによる最近の向井論の紹介を告知し、また時事通信に掲載された長澤唯史さんの『向井豊昭の闘争』の…

幻視社第四〜七号の電子書籍版PDFを販売します

Gumroadにて、幻視社バックナンバーのPDF版を販売開始しました。 以下のURLからどうぞ。価格はそれぞれ350円です。四冊まとめてなら、1300円で、100円値引き。 誤植等は気づいたものは直しています。 2009 幻視社第四号PDF版2011 幻視社第五号PDF版2012 幻視…

第十九回文学フリマ終わりました。

2014年11月24日に行われた文学フリマ、無事終了しました。ブースは730と過去最高の参加サークルとなったようです。 結果報告・通販受付 今回の『幻視社第八号』は計27部が出ました。いや、これは結構驚きました。前回の半分以下というか、ここ数年これだけ出…

第十九回文学フリマに「幻視社」で出展します

2014年11月24日(月祝)開催、第十九回文学フリマに出展します。ブースは「Fホール(2F)カ-28」です。 文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント 第十九回文学フリマ 開催日 2014年11月24日(月祝) 開催時間 11:00〜17:00 会場 東…

向井豊昭アーカイブ更新 2014.08

向井豊昭アーカイブ 今回の公開作品は、別名義による140枚ほどの中篇「千代に八千代に」です。教員の主人公が意に添わぬ異動を指示されたり、いじめられた息子の学校を移るために東奔西走する両親の様子など、学校にかかわる困難が描かれている作品です。註…

鶴田知也ノート公開

鶴田知也ノート また、『北の想像力』での原稿の副産物として、鶴田知也にかんするウェブサイトを作成しました。作品リストと、初期作品についての簡単なメモを載せてあります。どうぞ。

向井豊昭アーカイブ更新 2014.07

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は、短篇「津軽と南部ァ親戚」です。津軽弁と南部弁が出てくる方言を多用したものです。ルビを多用するのでテキストにすると読みづらいのですけれど、ご覧下さい。

向井豊昭アーカイブ更新 2014.04

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は、短めの短篇「無神の馬」です。一字下げや句読点なしという特異なスタイルで書かれた作品で、敗戦前後の向井の体験と小熊秀雄を絡めて描いています。宮本大人、大塚英志による事実と異なる「小熊秀雄の転向」説についても触…

向井豊昭アーカイブ更新 2014.02

向井豊昭アーカイブ 早稲田文学新人賞受賞作「BARABARA」の原型長篇『骨踊り』の、改稿時に削除された部分がどこかを色分けしたPDF版を公開しました。その他注釈も含めてお読み頂ければ、『骨踊り』がどのように「BARABARA」となったのかをだいたい把握でき…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.12

向井豊昭アーカイブ 向井豊昭の長篇『骨踊り』月ごと公開最終回です。今回は残りの二回分、第九回と十回を公開します。 早稲田新人文学賞受賞作「BARABARA」の原型がこれですべて読めるようになりましたので、ご参照下さい。BARABARA(バラバラ)作者:…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.11

向井豊昭アーカイブ 向井豊昭の長篇『骨踊り』の、今回は二回分、第七回と八回を公開しました。あと、来月残りの二回分を公開して最後となります。以下は改稿された早稲田新人文学賞受賞作です。BARABARA(バラバラ)作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 四谷ラウ…

第十七回文学フリマ終了

第十七回文学フリマ開催! - 旧・文学フリマ事務局通信(はてなブログへ移行しました) 第十七回文学フリマ参加してきました。 霧雨煙る微妙な天候の中、第十七回文学フリマが開催されました。688ブースと、前回よりもさらに出展者が増えていたようです。 結…

第十七回文学フリマに「幻視社」で参加します

2013年11月4日(祝日月曜)、東京流通センターで開催される「第十七回文学フリマ」で幻視社として参加します。 ブースは「Fホール オ-25」となります。第二展示場の二階ですね。 幻視社 [第十七回文学フリマ・評論|SF] - 文学フリマWebカタログ+エントリー …

向井豊昭アーカイブ更新 2013.10

向井豊昭アーカイブ 向井豊昭の長篇『骨踊り』第六回公開です。BARABARA(バラバラ)作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 四谷ラウンド発売日: 1999/03メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る

向井豊昭アーカイブ更新 2013.09

向井豊昭アーカイブ 引き続き、向井豊昭デビュー作「BARABARA」の無削除版長篇、『骨踊り』第五回を公開しました。BARABARA(バラバラ)作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 四谷ラウンド発売日: 1999/03メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件)…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.08分、及び「早稲田文学6」に短篇掲載のお知らせ

向井豊昭アーカイブ 前回に続いて向井豊昭アーカイブに長篇『骨踊り』の第四回を公開しました。そしてお知らせです。 岡和田さんが既に以下のように発表している通り、 お知らせです。これまで私は故・向井豊昭氏の遺稿をお預かりし、東條慎生氏の献身的な協…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.07

向井豊昭アーカイブ 引き続いて『骨踊り』第三回を公開します。BARABARA(バラバラ)作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 四谷ラウンド発売日: 1999/03メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る三回目ともなると特に書くこともないですけ…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.06

向井豊昭アーカイブ 前回に引き続き「BARABARA」の原型作品、長篇『骨踊り』の第二回を公開します。BARABARA(バラバラ)作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 四谷ラウンド発売日: 1999/03メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見るどうぞ…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.05

向井豊昭アーカイブ 久しぶりの更新は、岡和田さんの連載『向井豊昭の闘争』でも告知されていましたとおり、いよいよ『骨踊り』の公開を開始します。本来空白行もなく章割りもない一続きの作品ですけれど、便宜上、十分割して公開します。今回はその第一回目…

向井豊昭アーカイブ更新 2013.01

向井豊昭アーカイブ 今回の更新は、向井氏による、大島義夫、宮本正男著『反体制エスペラント運動史』の書評です。エスペラントにも関わりの深い向井氏による書評では、石川啄木の勇ましい詩を日記に書きつける、エスペランティスト・斎藤秀一の情けない一面…

向井豊昭アーカイブ更新 2012.12

向井豊昭アーカイブ向井豊昭 続・小熊秀雄への助太刀レポート 今回も短いエッセイ「続・小熊秀雄への助太刀レポート」です。これは大塚英志、宮本大人による、「小熊秀雄転向説」への批判として書かれた「小熊秀雄への助太刀レポート」の続篇となっておりま…