2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年に読んでいた本。

のなかからベストという訳ではないけれども印象的なものをカテゴリごとに五つ程度でざっと選んだ。タイトルのリンクは以前書いた紹介記事へのリンク。 海外文学 ボフミル・フラバル - わたしは英国王に給仕した わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編…

2011年に聴いていた音楽。

は、去年のまとめ記事でもコメントしたように、ほとんど新作を買えず、なにかしら記事を立てられるほど聴いていない。それでも、なんとか入手したのはAsturiasの二作だ。まずはAsturiasのアコースティック部隊、アコアスことAcoustic Asturiasの第二作。レジ…

向井豊昭アーカイブ更新と渡邊利道短篇公開

向井豊昭アーカイブ はい、毎月の向井豊昭『UFO小学校』の更新となります。第五、六回を公開です。これでちょうど半分まできました。 同時に、先日SF評論賞優秀賞を受賞された渡邊さんが、『幻視社第四号』に寄せられた短篇(というか、三つの掌編)も幻視社…

最近読んでいたミステリ

メジャーな感じの小説をざっと読んでみようと思ってそういうのをぽつぽつ集めてたら、ミステリジャンルのものが溜まったのでまとめて読む。前々からミステリは苦手なジャンルという印象があって、何がダメなんだろうな、と思いながら読んでいた。 松本清張 -…

渡邊利道さんが日本SF評論賞優秀賞を受賞

SFWJ:hyoron というわけで、第四号から幻視社にも参加して頂いている渡邊利道さんid:wtnbtが、日本SF評論賞優秀賞を受賞しました。祝。前々から渡邊さんの批評的な力量は凄いと思っていたので、流石だなと。以前からSFをヴェルヌとかウェルズあたりから歴史…

向井豊昭アーカイブ更新

向井豊昭アーカイブ UFO小学校第三、四章を追加しました。見てねー。あと、岡和田さんの方から、情報募集のお知らせがあります。 【情報募集!】 当アーカイブでは、向井豊昭氏についての情報を集めています。 特に生前の向井豊昭氏と交流があった方(文…

向井豊昭アーカイブ更新

向井豊昭アーカイブ 公開から四ヶ月放置しておりましたアーカイブを更新しました。 今回は児童文学連作の『UFO小学校』序盤の二章を公開しました。これは幻視社第五号に掲載したものです。頒布したのが六月ということもあって、とりあえず四ヶ月間をおいてか…

『種の起源』ほか、進化学関連新書

もっと素人による進化論、進化生物学のお薦めの本 - Close to the Wall 一年前の上記記事でも話題にしたけれど、進化論の本をいくつも紹介しておきながらこれまで読んでなかった基礎中の基礎をようやく読んだ。ついでに進化関連新書もまとめて読んでいたので…

物理学(史)入門の本いくつか

物理入門みたいなものをざっくりと読んだのでメモ。 はじめて読む物理学の歴史 はじめて読む物理学の歴史 (読んで楽しむ教科書)作者: 安孫子誠也,岡本拓司,小林昭三,田中一郎,夏目賢一,和田純夫出版社/メーカー: ベレ出版発売日: 2007/03/22メディア: 単行本…

サイモン・シンの文庫三作

ようやくサイモン・シンの文庫化されたものを一気に読んだ。どれもこれもが面白い。 フェルマーの最終定理 フェルマーの最終定理 (新潮文庫)作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 文庫購入: 105人 クリ…

笙野頼子関連の民俗学概説書

笙野頼子作品の関連文献漁りをさぼっていたので、手軽なものから読んでみる。近作についてはドゥルーズの『千のプラトー』が下敷きになっているのでこちらも文庫版を入手はしているけれど、読むのは先になりそう。 植島啓司、鈴木理策 - 世界遺産 神々の眠る…

最近読んだ科学系新書とか

長沼毅 - 形態の生命誌 形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書)作者: 長沼毅出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る長沼氏は最近も結構本出しているけれど、内…

イェジー・コシンスキ - ペインティッド・バード

ペインティッド・バード (東欧の想像力)作者: イェジーコシンスキ,Jerzy Kosinski,西成彦出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2011/08/05メディア: 単行本 クリック: 65回この商品を含むブログ (7件) を見る図書出版松籟社ホームページ :: ペインティッド・バード…

最近読んだSF、SF、SF

SF読んだ記録その三。 シオドア・スタージョン - 一角獣・多角獣 一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)作者: シオドアスタージョン,Theodore Sturgeon,小笠原豊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 70回この商品を含…

かじいたかし - 僕の妹は漢字が読める

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)作者: かじいたかし,皆村春樹出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2011/06/30メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 1,358回この商品を含むブログ (86件) を見る祭に便乗するには出遅れすぎた感があるけれど、前回とライトノ…

石川博品 - 「耳刈りネルリ」シリーズ

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)作者: 石川博品,うき出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/01/30メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 293回この商品を含むブログ (82件) を見るこのブログでラノベ記事を上げるのは初めてだ。 嗚呼…

最近読んだSFその2

前回の続き海外編。 アイザック・アシモフ「はだかの太陽」 はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)作者: アイザック・アシモフ,冬川亘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1984/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (53件) を見る「鋼…

最近読んだSF

ここ四五年、単発的に読む以外に全然SFを読んでいなかったので、積んでるSFが増えすぎた。先月フリマの作業が終了してから、延々SFを読んでいたので、まとめて軽く感想を書く。 カレル・チャペック「ロボット(R・U・R)」 ロボット (岩波文庫)作者: カレル…

向井豊昭アーカイブ開設

北海道、アイヌのモチーフによって「ヤマト」を攪乱し続けた「マイナー文学」にして反骨のアナーキスト作家向井豊昭。62歳という高齢でデビューし、作家活動期間はわずか13年、出た単行本はわずかに三冊、多くが絶版。無数の雑誌掲載作と未発表作品が眠…

第十二回文学フリマ終了

「第十二回文学フリマ」開催 - 旧・文学フリマ事務局通信(はてなブログへ移行しました) 昨日開催されました文学フリマが無事終了しました。 まず正誤訂正を。本誌中で参加者渡邊利道さんの名前が数カ所で間違って記載されています。「渡邉」ではなく、正し…

第十二回文学フリマに参加します

作業が終了したので、詳細な目次を更新しました。さらに幾つか追記。 幻視社第五号 でございます。カバーイラストはいつもの若芽さん。 一年半ぶり、でしょうか。いつもは冬のフリマに参加していたのですけど、今回は春です。全体のキーワードを「死者/使者…

イヴォ・アンドリッチ - 現代東欧文学全集 12 ドリナの橋

現代東欧文学全集〈第12〉 (1966年)作者: イヴォ・アンドリッチ出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1966/09/20メディア: ?購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (1件) を見るユーゴスラヴィアのノーベル賞作家、イヴォ・アンドリッチの代表作。セルビ…

木村元彦 - 誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡

ちょっとまえに話題になった動画がある。 サッカーの試合中負傷者が出たたため場外に蹴り出されたボールを、ベンチにいた革靴スーツのストイコビッチ監督が飛び出してノーバウンドで蹴り返し、見事ゴールさせたという場外ファインプレーだ。シーズンベストゴ…

世界史、東欧史

東欧文学をいくつか読みながら、自分の世界史知識のなさに危機感を覚えた。何しろ、高校世界史レベルの常識すら覚束ない。東欧文学を読むどころか、海外文学その他なんにしろ、歴史という土台がないと何事もはじまらんなと思い立ち、世界史をある程度はは知…

「チャップリンですら思いつかないほどのグロテスクな喜劇」 ボフミル・フラバル - わたしは英国王に給仕した

わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)作者: ボフミル・フラバル,阿部賢一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 150回この商品を含むブログ (26件) を見る現代チェコ文学の代表…

混乱は収まるか

まずいことになったかも、と書いたけれど一日で放射性ヨウ素は基準値を下回ったようだ。ただ、他のところで新たに検出されてもいる。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110324/dst11032412570032-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/life/news/110324/trd…

これはまずいことになったか

http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230282.html東京二十三区と多摩地域五市に水道水を供給しているらしい浄水場から基準値を超える放射性ヨウ素が検出されたという。このことで、都は乳児の飲用に用いないように呼びかけている。この濃度…

空騒ぎは悪化している

色んなトラック事情発信! 運輸関係にちょっと噛んでる身でいうと、こちらの方の危惧はだいたい当たっている。そして私自身の言いたいことはだいたい言われている。東京のある地域だけれど、平常時の1.5倍ほどの荷物到着があり現場はかなり大変なことになっ…

自粛とか

あれだけ実際に何人もが死んでいるであろう津波到来の映像を流しまくっておいて、津波に似た表現があるだけのアニメが放映中止とか意味がわからん。どうせ苦情を先読みして自粛してるんだろうけど、なんとかならんのかね。こういう「自粛」とかで様々な経済…

紙、食料品等の買い占めが

横行していて、卵ワンパックすら買えないと言うのはどういうことなのかと。 日曜日に米が切れた時、近所の店で全種類の米が売り切れていたのを見たときは食糧危機を覚悟したけれど、他の店に行ったら普通に置いてあった。トイレットペーパーも昨日ラストワン…