2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年見ていたアニメ

今年見ていたアニメの感想まとめ。去年長すぎて記事分割になったので、今年は頑張って短くした。だいたい60作超。おおむねツイッターに書いていたことのまとめなので、それを見ていた人にはさほど新鮮みはないかも。https://twitter.com/inthewall81 2017・冬…

2017年読んでいた本

仕事関係とかいろいろ除いて、今年読んだ本から10冊挙げてみる。●笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』 さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神作者: 笙野頼子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/01メディア: 単行本この商品を含…

季刊「未来」の後藤明生論第六回「夢の話法」について

後藤明生論最終回が掲載された季刊「未来」2018冬号、届きました。近々一般に入手できるかと思います。今回で第一部で、あと二部三部とあるわけですけれど、連載はここで終了です。なので、最後の最後十六節の「朝鮮引揚者の戦後と方法」では、終章として書…

北海道新聞「現代北海道文学論」に山下澄人論が掲載されました

道新さまから山下澄人『しんせかい』についての拙稿が載った北海道新聞の現物が届いた。まぼろしじゃなかったんだ……! そのうちウェブにも載ると思います。 pic.twitter.com/ul8Igk2fa7— 東條慎生 (@inthewall81) 2017年11月5日山下澄人の芥川賞受賞作『しん…

季刊「未来」の後藤明生論第五回「「とつぜん」としての世界」について

後藤明生論第五回掲載の季刊「未来」を一足はやく頂いた。今回は結構トリヴィアルな註をつけてあって、われながら何を調べてるんだ、と思ったりもしました。それなりに面白いとは思うんですけどもどうでしょうね。 pic.twitter.com/OGPlxWkWMo— 東條慎生 (@i…

季刊「未来」の後藤明生論第四回「憧れと挫折」について

季刊「未来」2017年夏号が届きました。後藤明生論第四回、「憧れと挫折」掲載しております。今回から『挾み撃ち』篇に入ります。 pic.twitter.com/1uD9eG6hg5— 東條慎生 (@inthewall81) 2017年6月27日 後藤論連載第四回の掲載された季刊「未来」2017年夏号が…

朴裕河 - 引揚げ文学論序説

引揚げ文学論序説: 新たなポストコロニアルへ作者: 朴裕河出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2016/11/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る引揚げ文学論序説 - 株式会社 人文書院人文書院のサイトには各種書評へのリンクがある。 2008年以来…

笙野頼子 - さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神

群像 2017年 04 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る身辺理層夢経のシリーズとして書き継がれている今回は、タイトルそのものに強烈な主張を盛り込んだ笙野頼子の現在地点。 「さあ、今こ…

北海道新聞に笠井清論を書きました。

Twitterで告知したまま忘れてましたけれど、さる3/28の北海道新聞夕刊で、連載企画「現代北海道文学論」の一環として私が担当した笠井清論が掲載されました。『北の想像力』の執筆者たちが北海道文学について論じる「現代北海道文学論」が3月28日の北海道新…

内向の世代の「内向」についてのメモ

先日Twitterで内向の世代について「小田切秀雄が言った「内向」とは政治参加の対義語としてのそれなので、雑誌社や団地の人間関係について書いていた後藤は、その意味で「内向」とされるわけです」などと書いたんだけれど、去年ぐらいに私信として内向の世代…

映画『kapiwとapappo 〜アイヌの姉妹の物語〜」上映とトークイベントに行ってきた

2017年4月1日〜30日『kapiw(カピウ)とapappo(アパッポ) アイヌの姉妹の物語』 | CINEMA Chupki TABATA 昨日、田端のCINEMA Chupki TABATAで行われた、映画上映および佐藤隆之監督と写真家の北川大氏のトークイベントに行ってきました。 映画は、佐藤隆之…

季刊「未来」の後藤明生論第三回「ガリバーの「格闘」」についての補記

未來社の季刊「未来」2017年春号に、「『挾み撃ち』の夢――後藤明生の引揚げ」第三回、「ガリバーの「格闘」」が掲載されています。できたばかりで一般に入手できるのは来週になるかと思いますけれども、よろしくお願いします。 pic.twitter.com/bWlZfr6UaQ— …

季刊「未来」の後藤明生論第二回「回帰する朝鮮」についての補記

連載第二回の掲載された季刊「未来」2017冬号が出たようです。 今回は前回を継いで植民地朝鮮をはじめて正面から描いた「異邦人」、「笑い地獄」そしてさしあたり70年連作と呼んでいるうちの最初の2作、「誰?」と「何?」を扱っています。また、後藤明生論…

2016年見ていたアニメ2

字数制限で引っかかった昨日に引き続き、後半。 2016夏 ●アンジュ・ヴィエルジュ夏アニメベストの作品。第一話から尺の半分以上が風呂シーンという萌えエロ美少女系作品と思わせて、自分と他人のすれ違いを丹念にかつ正面から描いたピュアなお話を展開するダ…