告知記事一覧

新着順2020.2.29「図書新聞」2020年3月7日号にオルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』の書評が掲載 図書新聞にトカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』の書評が掲載 - Close To The Wall2019.12.23共著『現代北海道文学論』刊行 共著『…

笙野頼子『会いに行って 静流藤娘紀行』

会いに行って 静流藤娘紀行作者:笙野 頼子発売日: 2020/06/18メディア: 単行本 二度目にお会いしたとき、師匠はもうお骨になっていたと先程書きました。私が師匠について初めて書いたのは追悼文です。「会いに行った」という題名にしました。そう書けば文中…

ファトス・コンゴリ『敗残者』

敗残者 (東欧の想像力)作者:コンゴリ,ファトス発売日: 2020/04/30メディア: 単行本 敗残者の通販/ファトス・コンゴリ/井浦 伊知郎 - 小説:honto本の通販ストア 敗残者〈東欧の想像力17〉 | 松籟社 SHORAISHA松籟社〈東欧の想像力〉第17弾はアルバニア文学と…

藤枝静男『凶徒津田三蔵』、『或る年の冬 或る年の夏』

『凶徒津田三蔵』 凶徒津田三蔵 (1979年) (講談社文庫)作者:藤枝 静男メディア: 文庫明治二十四年、警察官がロシア皇太子を切りつけた大津事件の首謀者を描いた1961年の表題作と、その事件をめぐる畠山勇子、明治天皇、児島惟謙の行動をまとめた72年作の姉妹…

後藤明生『四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】』

四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】作者:後藤 明生発売日: 2020/04/21メディア: 単行本つかだま書房から再刊された後藤明生初の新聞連載小説で、旺文社文庫版には掲載されていたものの単行本にはなかった山野辺進の挿絵を大判で再録した一冊、こ…

古井由吉『雪の下の蟹・男たちの円居』と『雨の裾』

二月末、古井由吉逝去の報があった*1。大学生時分に授業でお世話になっていた寮美千子さんに連れて行ってもらって、風花の朗読会に行ったことがあり、そこで寮さんの紹介で本にサインをもらったことがある。何か話したかも知れない。何も覚えてない。そして…

木村友祐『イサの氾濫』『幸福な水夫』『聖地Cs』

ため込んでいた木村作品をまとめて読む。 『イサの氾濫』 イサの氾濫作者:木村 友祐発売日: 2016/03/07メディア: 単行本表題作は、東京で転職を繰り返してた男が震災を機に地元東北で荒くれ者として知られていた叔父イサについて調べながら、東京からもこぼ…

上田早夕里『深紅の碑文』『夢みる葦笛』

『深紅の碑文』 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)作者:上田 早夕里発売日: 2013/12/19メディア: 単行本『華竜の宮』の姉妹篇。人類に迫る、プルームの冬と呼ばれる地球凍結の危機を目前にしたなかで、救援団体、反抗する海上民、ロケット…

図書新聞にトカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』の書評が掲載

プラヴィエクとそのほかの時代 (東欧の想像力)作者:トカルチュク,オルガ発売日: 2019/12/01メディア: 単行本今日あたり発売の図書新聞2020年3月7日号にオルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』の書評「繰り返されないすべてのものたちの時間」…

第40回日本SF大賞候補作をいくつか読む

今年の候補作は以下。 第40回日本SF大賞・最終候補作が決定しました! - SFWJ:日本SF大賞《天冥の標》全10巻 小川一水(早川書房) 『なめらかな世界と、その敵』 伴名練(早川書房) 《年刊日本SF傑作選》全12巻 大森望・日下三蔵編(東京創元社) 『…

オルガ・トカルチュク『昼の家、夜の家』とその目次

昼の家、夜の家 (エクス・リブリス)作者:オルガ トカルチュク出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/10/19メディア: 単行本『プラヴィエクとそのほかの時代』の次に書かれたトカルチュク四作目の長篇小説。ポーランドの国境近くに住み始めた「わたし」や人々…

2019年見ていたアニメ

今年見たアニメの感想。こういう年間まとめ記事を作り始めてもう五年目。とりあえず見た数だけなら120とか?あったなかからツイッターで書いてた感想をもとに60作くらいでざっとまとめた。なおネタバレを気にせず最終話の感想も突っ込んでいるので注意。話数…

2019年に読んでいた本

今年読んだ本のなかから九冊。これはツイッターの140字に収まる字数で選んだので冊数に意味はないけどこれくらいがちょうど良いかと思った。外地巡礼作者:西 成彦出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2018/01/19メディア: 単行本西成彦『外地巡礼』 後藤明生…

『白い人・黄色い人』『82年生まれ、キム・ジヨン』『月と太陽の盤』『ヤゴの分際』『物語ポーランドの歴史』『方形の円』

白い人・黄色い人 (講談社文芸文庫)作者:遠藤 周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/04/10メディア: 文庫遠藤周作『白い人・黄色い人』文芸文庫版。「白い人」、犬を折檻した女中に魅惑され、ナチ占領後のリヨンでゲシュタポに協力して神学生の友人を裏…

共著『現代北海道文学論』が刊行されました

現代北海道文学論―来るべき「惑星思考(プラネタリティ)」に向けて発売日: 2020/01/01メディア: 単行本現代北海道文学論 来るべき「惑星思考」に向けての通販/岡和田 晃/岡和田 晃 - 小説:honto本の通販ストア JRC一手扱い― 藤田印刷エクセレントブックス こ…

オルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』

プラヴィエクとそのほかの時代 (東欧の想像力)作者:オルガ トカルチュク出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2019/12/01メディア: 単行本松籟社の〈東欧の想像力〉叢書第十六弾は先頃2018年のノーベル文学賞を受賞したオルガ・トカルチュク。本書は本国で1996年…

田中里尚 - リクルートスーツの社会史

リクルートスーツの社会史作者:田中里尚出版社/メーカー: 青土社発売日: 2019/09/26メディア: 単行本ご一緒した『北の想像力』では清水博子と安部公房を論じていた田中さんの専門が女性史や服飾文化だということは知っていたけれどそちらの仕事は読んだこと…

『パラドックス・メン』「幼な子の聖戦」「犬のかたちをしているもの」「会いに行って――静流藤娘紀行」「かか」「改良」「正四面体の華」『黄泉幻記』『夢の始末書』

パラドックス・メン (竹書房文庫)作者:チャールズ・L. ハーネス出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2019/09/12メディア: 文庫チャールズ・L・ハーネス『パラドックス・メン』。記憶をなくした主人公アラールが、奴隷制が復活したアメリカ帝国で盗賊という秘密結…

アンソロジーを読んだ――『アステリズムに花束を』『危険なヴィジョン〔完全版〕』『BLAME! THE ANTHOLOGY』『居心地の悪い部屋』『変愛小説集』『どこにもない国』『時間はだれも待ってくれない』 『東欧怪談集』『チェコSF短編小説集』『ゲイ短編小説集』『レズビアン短編小説集』

去年は二〇〇ページ前後の薄い本ばかりを読んでいた覚えのある秋、最近は唐突にアンソロジーばかりを読んでいた。計13冊のアンソロジー。百合SFからレズビアン文学まで、と書くと狭いな。 アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)作者: S‐…

『明日 一九四五年八月八日・長崎』 『五分間SF』『怪談』『インスマスの影』『聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇』「百の剣」

明日 一九四五年八月八日・長崎 (集英社文庫)作者: 井上光晴出版社/メーカー: 集英社発売日: 1986/07/18メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る井上光晴『明日 一九四五年八月八日・長崎』 タイトル通り長崎での原爆投下の前日の戦…

「図書新聞」2019年9月7日号にはちこ著『中華オタク用語辞典』の書評が掲載

表題通りの原稿を書きました。おそらく昨日から書店などで入手できると思います。電子版もコンビニで買えます。「図書新聞」2019年9月7日号にはちこ著『中華オタク用語辞典』の書評が掲載されました。文字通りの本ですけども、中華圏のネット用語から日本と…

「鶴鳴」「文藝」2019年冬号「韓国・フェミニズム・日本」『ニグロとして生きる』『壜の中の水』『母の記憶に』『草を結びて環を銜えん』『新・韓国現代史』

文藝 2019年秋季号出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/07/05メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る文藝2019年秋号、陣野俊史の中篇「鶴鳴」。2016年オバマ米大統領の広島訪問で贈られた折り鶴をたどり、ケニア系米国人オバマ、アルジェリア系の…

『会いに行って――静流藤娘紀行』『風景のない旅』『外地巡礼』『藤枝静男著作集四巻』『日本浪曼派』 『ナイトランド・クォータリーvol.17』『天安門』『ブラマタリの供物』

笙野頼子『会いに行って――静流藤娘紀行』(第一、二回) 群像 2019年 05 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/04/05メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る群像 2019年 07 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/06/07メディア: 雑…

原佑介『禁じられた郷愁 小林勝の戦後文学と朝鮮』

禁じられた郷愁―小林勝の戦後文学と朝鮮作者:原 佑介出版社/メーカー: 新幹社発売日: 2019/04/01メディア: 単行本小林勝(1927-1971)というと、いまは新刊で入手できる本もなく、いくつかのアンソロジーに作品が入っているくらい*1で、あまり一般的な知名度…

図書新聞に陣野俊史さんとの対談が掲載

本日発売の図書新聞2019.6.15日号に「故郷喪失から意味の解体へ」という後藤明生『笑いの方法』刊行を期した、私東條慎生と陣野俊史さんによる対談が掲載されています。同じくつかだま書房刊の『引揚小説三部作』をも題材に、引揚げ、方言、歌などについて触…

朝鮮、引揚げ、部屋――日野啓三の初期小説四冊

最近日野啓三を読んでいた。日野といえばSFを取り入れたりした八〇年代頃の都市幻想小説がたぶん代表作になるかと思う。『天窓のあるガレージ』『夢の島』『砂丘が動くように』といった作品で、これは私もむかし読んでいたけど、日野は六〇年代読売新聞の外…

『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター』『砲撃のあとで』『戦後短篇小説再発見7 故郷と異郷の幻影』 『パルチザン伝説』「ベンヤミンのメキシコ学――運命的暴力と翻訳」

ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPart1 (電撃文庫)作者: 上遠野浩平出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2015/01/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る上遠野浩平『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネー…

双子のライオン堂での『骨踊り 向井豊昭小説選』刊行記念イベント

2019/3/8(金)19:30〜『骨踊り 向井豊昭小説選』(幻戯書房)発売記念!座談会その後/ゲスト:岡和田晃・東條慎生・山城むつみ | Peatix 骨踊り作者: 向井豊昭出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2019/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る岡和…

第39回日本SF大賞・最終候補作を全部読む。

第39回日本SF大賞・最終候補作が決定しました! - SFWJ:日本SF大賞 表題通り、今月末に発表予定のSF大賞の候補作を全部読んだので感想をまとめる。名もなき王国作者: 倉数茂出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2018/08/03メディア: 単行本この商品を含む…

デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く モンタージュ』

アカシアは花咲く―モンタージュ (東欧の想像力)作者: デボラフォーゲル,Debora Vogel,加藤有子出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2018/12/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見るブルーノ・シュルツ作品の成立にもかかわりながら、ナチスドイツ占領下リ…