向井豊昭アーカイブ更新 2015.06

向井豊昭アーカイブ
今回の更新は戯曲「蝉」です。
セリフがなく、登場人物は全員仮面をつけている、という指定がある前衛劇(でいいのかな)となっています。シュールでしかし陰惨な哀しさがある作品で、向井の家族もの、というか息子ものの一つ、ではないかと。

向井はときおり作品に『ゴドーを待ちながら』を引用・パロディすることがあり、この戯曲もベケットの影響があったりするのかもしれません。ゴドーしか読んでないので私にはわかりませんけれども。