
- アーティスト: ロリーナ・マッケニット,サー・ウォルター・スコット
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: CD
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今月末にDVD同梱のライブアルバムが出るとのことで、聴き直し。
ロリーナは初期はケルトに根ざした音楽性だったのが、世界を旅しつつ、様々なワールドミュージックを自身の音楽に取り入れるということをしてきたらしく、ケルトとはいっても、非常に幅の広い音楽が演奏されている。
また、多彩な民族楽器がクレジットされていて、ハープやブズーキはまだ序の口で、ハーディ・ガーディ、タブラ、ニッケルハルパなどといった楽器が、独特の音空間を作り出しているのが非常に面白い。
そして、ロリーナの声がまた非常に魅力的。いわゆる「美声」なクリアな声なのだけれども、力強く伸びがある上に、どこか田舎臭い、土着的な声でもあって、シャーマニックなものを感じさせる。
私がこのアルバムを買うことにしたのは、以下のライブ映像がきっかけだった。
http://www.quinlanroad.com/video/caravanserai_300k.asx
Youtube版。少々短い。
様々な民族楽器が大挙して演奏に参加し、見たことのない楽器だらけだ。独特の音、そして声のすばらしさにすぐに気に入ってしまった。
http://www.mplant.com/loreena/amuse.html
このページでは上と同じ曲のラジオエディット版のフルサイズMP3が落とせる。
1.Incantation (2:35)
荘厳なイントロ。歌詞のない声が響き渡る。
2.The Gates of Istanbul (6:59)
ブズーキらしき弦楽器のイントロ。鳴っている楽器がいったい何なのか、ほとんど判別できない。ミドルテンポでエスニックでトラッドな雰囲気に、ロリーナの声が乗る。
3.Caravanserai (7:35)
このアルバムのハイライト。イントロは静かに始まり、エスニックな弦楽器らがメインテーマを奏でている。中盤からの盛り上がりが良い。後半のフィドルだかニッケルハルパだかわからんが、ストリングス系の音色の演奏がドラマティックだ。
4.The English Ladye and the Knight (6:48)
ゆったりとした歌を中心とした一曲。女性コーラスが荘厳な宗教的雰囲気を醸し出している。
5.Kecharitomene (6:34)
インスト。多彩な楽器を駆使し、ドラマティックに展開する聴き応えのある一曲。
6.Penelope's Song (4:21)
オフィシャルサイトでライブ映像も見られる、歌ものとしてコンパクトなまとまりを見せる一曲。前曲とのコントラストが印象的。
7.Sacred Shabbat (4:00)
ブズーキとかフィドルとか民族楽器アンサンブルによるインスト。5曲目ほど派手ではなく、個々の音色の響きを重視した落ち着いた曲。
8.Beneath a Phrygian Sky (9:29)
歌メロが良い。長い曲だが派手に展開したりすることはなく、淡々としており、歌を中心にして余韻を残すアレンジだ。
9.Never-Ending Road (Amhran Duit) (6:02)
終盤の哀しげな楽器の音色が印象的なラストナンバー。終わりを強く意識させる。
民族楽器を多用したサウンドは面白くて聴き入ってしまう。ただ、楽曲の完成度は高いのだけれど、似た感じの曲が多いので、メリハリには多少欠けるきらいはある。まあ、そうはいってもかなり完成度の高いアルバムであることは確か。
DVD付きのライブアルバム。やはりこういう不思議な楽器を多用した音楽は映像を見たい。
ナイツ・フロム・ジ・アルハンブラ(DVD付)

Nights From the Alhambra (W/Dvd) (Dig)
- アーティスト: Loreena Mckennitt
- 出版社/メーカー: Verve
- 発売日: 2007/08/21
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