- アーティスト: ジェラルド
- 出版社/メーカー: マーキー・インコーポレイティド
- 発売日: 2000/08/23
- メディア: CD
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今作のジェラルドは、95年頃に再編された第三期ジェラルドで、永川敏郎(Key)、長谷川淳(bass)、人間椅子の後藤マスヒロ(Dr)のキーボードトリオ編成。2000年リリース。
初期のサウンドは聞いたことがないけれど、このアルバムはかなりの快作。バリバリのベースと強烈なドラムのバカテクリズム隊をバックにして、アナログキーボードからシンセまで多彩な音色を駆使するキーボードが攻撃的なプレイをかましまくる。やや語弊があるが、ゲームのボス戦のBGMのようなハイテンションかつテクニカルな演奏。桜庭統などのゲームミュージック好きは一聴の価値ありだろう。というか、今日本で活発に活動しているキーボードトリオのプログレバンドというのは、このジェラルドと桜庭統くらいなのではないか。
リードのキーボードと対等以上に渡り合うリズム隊がすごい。特にベースの目立ち具合はかなり良い感じだ。なお、ドラムの後藤マスヒロは次作で脱退してしまう。代わりに元ZYYGの藤本健一が加入。
1.Awake
SEを使った導入部から、うねりまくるベースとドラムが切り込み、キーボードがリードする鮮烈なオープニング。キーボードもストリングスシンセなどを使って強烈な演奏。ぐいぐいテンションが上がるアグレッシブな曲だ。
はじめて聴いたときは、まさにこういうのを聴きたかったのだと感動した一曲。
2.The Ruins Of A Glass-Fortress Part1
ハープシコード(?)の音色が印象的なイントロ。シンセ多重録音によるクラシカルな曲で、次曲の序章的雰囲気。
3.The Ruins Of A Glass-Fortress Part2
メロトロンによるリードからリズム隊が入り、そこから英詩によるヴォーカル(外国人か)。中盤からようやくギアが入り、アナログキーボードによるソロパートへ突入。終盤はテクニカルなパートとメロディアスなパートが交互にやってくるせわしない展開。
4.Garden In The Air
冒頭に短いベースソロから入る。メインメロディは明るく開放的な印象すらあるけれど、ベースがかなり動いてたりする。
5.Time Paradox
ヴォーカル曲。キーボードとベースのユニゾンが聴かせるイントロ。ヴォーカル曲だけれどリズム隊のやかましさはあい変わらず。
6.Labyrinth
スピーディかつおそらく変拍子の攻撃的な一曲。
7.The Edge Of Darkness
いかにも禍々しいイントロ。前半ではシンセヴァイオリンでの白熱のソロが聴きどころ。しかし、やはりこのバンドはリズム隊が良い。そこだけ聴いてても退屈しない。
このアルバムからの曲のライブ映像は見つからなかったので音的に近い時期のものを。なお、以下のはすべて藤本健一ドラム。
GERARD/The Panic Part2
GERARD/Freedom