Believe - Yesterday Is a Friend

Yesterday Is a Friend

Yesterday Is a Friend

ポーランドプログレバンドのセカンドアルバム、2008年リリース。このバンドは以前にも記事を書いたことがあるCollageの後継バンドで、同じくポーランドSatelliteの兄弟バンドでもある。BelieveはCollageのギタリスト、Mirek Gilの結成したバンドで、Satelliteの方はドラムが結成したバンドになる。

で、Satelliteがモダンでデジタル色が強いのに対して、こちらのほうはヴァイオリン、フルート、アコギなどのアコースティックな響きを生かして、より穏和で暖かい音を作っている。ポーランドという場所のせいか、両バンドとも「夜」を強く感じさせる雰囲気を持っているのだけれど、アプローチに対照的な面があるのは面白い。

satomiという日系の名前を持つヴァイオリニストを擁したサウンドはヴォーカルの声質とそのメロディセンスもあいまって、非常に暖かさを感じる。それも寒い中での暖かさ、という感じのもので、クールかつウォームというべきだろうか。とはいっても音は現代プログレらしいハードさもある、というか、ヴァイオリン入りプログレということで、「Lark's」期のキング・クリムゾンを意識していることは間違いないところだろう。何にしろこのCDのボーナストラックにはロバート・フリップの名を冠したインスト曲が収録されているのだし。

それなりにハードさも持ち合わせつつ、そこにアコギのカッティングやヴァイオリンのユニゾンなどが加わり、アレンジ面の多彩さが良い。ギターやキーボードだけでなく、ヴァイオリンもソロを取り、各種楽器のソロリレーが楽しめる。

以下は1stアルバム発表後のライブDVDから。1stはAmazonでは扱っておらず、未聴。だいたい雰囲気は分かって貰えると思う。

また、ここら辺のプログレバンドのライブレポートを精力的に書いているやよいさんのGil遭遇記と1stの感想。
TOO MUCH LUGGAGE Believe, "Hope to See Another Day"