大山曜

大山曜 - Wikipedia

少し検索してみると、アコースティック・アストゥーリアスのリーダー大山氏は、いろいろなところで仕事をしている。前述したニトロプラスなどのゲームのテーマ曲やアニメの曲などに提供しているのも結構な数がある。

いくつかの曲が試聴できるので、リンク。
シャマナ・シャマナ 静かなるMoonSign
キャラメルBoxというメーカーの「シャマナ・シャマナ」というこれまたエロゲ。このオープニング曲が非常によい出来でわりと好きだ。ワールドミュージック調ポップスといった風で、トラッドなアクセントが効いている。大山氏は過去にメジャーでも作曲編曲、アーティストへの楽曲提供などを行ってきていて、ポップスなどの制作は得意分野でもあるみたいだ。インストものと、こういったポップな歌もの両方で優れた仕事ができるというのもまたオールドフィールド的。

メジャーなポップスではこういった曲にはあまりお目にかかれない。こういった場だからこそ出てくる存在かも。これもヴォーカルはいとうかなこ*1
オープニングの右にBGMのダウンロードもできるようになっている。これの「月は知っている」が大山曜作曲のもの。後半のアコギソロがさすがだ。
その下の「スノゥ〜剣の舞」は、アコアスメンバー筒井香織によるもの。これもなかなかではある。もうひとつアコアスメンバー川越氏の曲もある。アコアス率高い。

もうひとつ。
塵骸魔京 Original Soundtrack
ここの塵骸魔京OP「孤高之魂魄(ここうのたま)」*2がすごい。冒頭こそ不思議な音色でオリエンタルな雰囲気のデジタルなポップなんだけれど、歌が中国語。これは格好いい。さすがニッチ産業。バックで鳴っている笛みたいな音色は何の楽器だろう。

他にも結構曲を提供しているみたいだけど、特に面白いのはこのふたつ。他にはいかにも萌え系のキャラクターソングなんか作ってたりする。「テニスの王子様」とか「ひぐらしのなく頃に」とか。

で、大山氏がかかわっているZIZZ STUDIOでのディスコグラフィを漁ってみるとこんなの発見。
Lamento O.S.T. -The World Devoid Of Emotion-
ゲームはまったくしらんのだけれど*3、このサントラはZIZZのCDのなかでも大山氏参加率がかなり高く(いつもは数曲だけれど、これはほぼ半分を占める)、ケルト色が強く出ているらしいので非常に興味がある。ケルトといえばマイク・オールドフィールドもその手の人だし、どんなもんか。というか、ゲームとかに提供した大山氏作曲のものだけを編集して出してくんねえかな。買うから。いとうかなこのヴォーカル曲もフルverで入れて。そうすっと全体のサウンドコンセプトがばらばらになっちゃうから無理そうだけれど。


以下の記事は私がアストゥーリアスのアルバムを買うきっかけになったCamelletgo=さすらいさんの紹介。
http://d.hatena.ne.jp/camelletgo/20061211
および、conspiracyさんの記事。
http://d.hatena.ne.jp/conspiracy/20061111

cinspiracyさんの

普段クラシックを聴かない人間が聴いても十二分に楽しめるどころか、思わずそっち方面に手を出してしまおうかと思ってしまうくらいの作品。たぶん逆もいけるんじゃないかな。

には私も同感。まあでも、何を聴けばいいのかわからなくて、レンタル屋の室内楽コーナーで立ち往生して結局聴かない、って感じになるんだけれども。

*1:ワールドミュージック調といえば、いつかのアニメ「ロードス島戦記英雄騎士伝」のOP「奇跡の海」が印象深い。坂本真綾菅野よう子を聴くきっかけになった曲だ。しかし、このアニメ、OP以外覚えていないな

*2:余談だけれど、古代中国語的には、魂魄には雌雄の別がある。たぶん魂が男で魄が女かな?

*3:これはエロゲはエロゲでもボーイズラブゲーム。大山さん、守備範囲広いっすね