Sylvan - Presets

Presets

Presets

続いて再度Sylvanの2007年リリースの最新作。

エモーショナルでメロディアスな叙情的ロックという方向性は同じく、今作では個々の楽曲がよりコンパクトになり、プログレったりメタルったりするのは控えめで、間口の広さがより強調された感がある。現代UKロック風な音像だと思う。

特に劈頭の「One Step Beyond」は素晴らしい名曲。叙情的でドラマティックなバラードで、何度聴いても名曲。映像はちょっとなかったのでベース演奏動画で。この曲のイントロのベースは印象的。

For when you rise and carry on and take me one step beyond
You find the words that I'd never search for
You try to make me strong and take me one step beyond
You win the thoughts that I can not fight for

三曲目「For One Day」は冒頭から哀愁のチェロが鳴る疾走感のある曲で、あるレビューで言われてるように、なんだかColdplayっぽい。これはなかなかの一曲。

以降叙情的なバラードで攻めていって、最後には12分のタイトル曲が待っている。ピアノの悲しげなイントロから始まり、今作ではここだけのメタルリフが中盤で曲を引っ張っていく。ラストは女性コーラスも交えた壮大なエンディング。

今作はモダンなメロディアスバラードを中心とした歌もの志向のロックサウンドというところは変わらず、ややプログレ色を薄めた感じとなっている。中盤バラードが続くところはややだれるんだけれど、まあ、とにかくも一曲目が超名曲なのでそれだけでも充分ですらある一枚。

詳細なレビュー
ピルグリムワールド (Japanese Home of Prog Metal) Sylvan