- アーティスト: イーグルス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: CD
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ドン・フェルダーが加入し、プロデューサーがビル・シムジクへと替わり、よりハードロック的な方向へと進むことになった作品。アコースティックな部分やカントリー要素は薄らぎ、厚みのある多重録音された爽快なギターが目立つようになった。
ギターオリエンテッドなハードなスタイルへと移行しはじめた作品であり、初期二作とは作風が違い、これ以降そうしたハードロック方面へと指針を取り始めた。フェルダーの加入と次々作でのバーニーの脱退はその現れだ。余談だが、このプロデューサーのビル・シムジクは、後にウィッシュボーン・アッシュの「New England」をプロデュースすることになる。
ハードなサウンドとギターで、カントリー要素を好まない人には聴きやすいアルバムだろう。切り込む鋭いエレクトリックギターの格好良さを味わいたい人にはこれ以降の作品なら、どれでも楽しめるだろうと思う。初期はカントリー的な軽快さが目立ったけれど、これ以降は多重録音ギターのドライブ感が印象的。
前作と次作とが目立つ作品のため、過渡期といわれ多少地味な印象があるが、ギターロックな方針を確立し、曲も粒揃いで良作だ。
1.Already Gone (4:15)
とにかく、この1曲目の明るすぎる爽快なギターロックが好印象だ。楽しげでドライブ感あふれる好曲。新生イーグルスの幕開け。
2.You Never Cry Like A Lover (4:00)
切なげなバラードなのだけれど、音はハードで、鋭いギターの印象的な曲だ。
3.Midnight Flyer (3:58)
バンジョーを用いた初期イーグルスらしい爽やかなカントリースタイル。しかし、最後にはエレクトリックギターが切り込んでくる。メロディが非常にどこかで聴いたような懐かしさがある。あ、カントリーロードっぽいんだ、このメロディ。Aメロの一部だけれど。
4.My Man (3:30)
バーニー・リードン作曲ヴォーカルの初期イーグルスらしい穏やかで暖かい雰囲気の曲。
5.On The Border (4:24)
かなり新境地っぽい曲。冒頭のギターは格好いいが、ファンクを導入したというこの曲は、どうもあまり印象が薄い。
6.James Dean (3:38)
イントロのギターパートが格好良すぎるロックナンバー。ここからB面で、1曲目と似たスタイルのギターロックを持ってきたという感じ。息をつかせぬ疾走感で気持ちの良い一曲。
7.Ol' 55 (4:21)
トム・ウェイツのカバー。確かこれも結構カバーされている有名曲。良い曲です。
8.Is It True? (3:14)
穏やかな曲。こういう曲でもエレクトリックスタイルなのが、この時期のイーグルス。
9.Good Day In Hell (4:26)
ギターがヘヴィなミドルテンポの曲。
10.The Best Of My Love (4:34)
確かこれがイーグルスが初の全米ナンバーワンになった曲。この曲はビル・シムジクではなく、前二枚でのグリン・ジョンズプロデュースでの曲。アコースティックスタイル。
EAGLES "James Dean" Houston TX 1977