SIBERIAN NEWSPAPER - THAT'S COMICAL SALUTE SHOW

THAT’S COMICAL SALUTE SHOW [DVD]

THAT’S COMICAL SALUTE SHOW [DVD]

アコースティックバンド、シベリアン・ニュースペーパーのライブDVD。2008年リリース。

前回も紹介したシベリアンのライブ作品で、2008年四月に行われたライブを収録している。タイトル通り、フルアルバム「COMICAL SALUTE」全曲と、ミニアルバムから四曲を演奏している。そしてアルバム未収録の新曲(ライブのレパートリーなのかな)が一曲の計16曲(ただしオープニングのKATHOMANDU NOIRには映像は無し)

ロック的ダイナミズムとクラシカルな繊細さを持ち、なんといってもヴァイオリンが力強く歌い上げる叙情的なメロディの秀逸さがきわだつこのバンドだけれど、ライブでもスタジオ盤に遜色ない圧倒的な演奏を見せつける。

とりあえずアップテンポなこれを。

座り込んでディジュリドゥ他いろんな楽器を使い分ける人に注目。アコギのカッティングが気持ちいい。疾走感あふれる曲。

そしてシベリアンらしさが詰まった一曲、「ボクの村は戦場だった」。中間部でドラマチックに展開する構成が秀逸。名曲。

で、注目は4曲目の「GAVOTTE」。これはここで初めて聞いた曲だ。クラシックギターの人の加入をきっかけに作った曲とのことでギターソロをフィーチャー。軽快なリズムにやや悲しげなメロディが映える。そして後半での展開が素晴らしい。緩急とりまぜた一曲。

ここに収められたどの曲も佳曲ばかりという濃密な90分で、ラスト、「六分間でウラル山脈を越えます」とのMCから突入する「柵から逃げ出し亡命する軍馬の話」の、皆が楽しそうに笑いながらハイテンションに演奏する様子は圧倒的。ライブならではのアレンジも面白い。

三千円程度と安価な点も良い。Asturiasと一噌幸弘グループもライブDVDださねえかなあ。

おまけに15分のライブドキュメンタリーと、以下のPVも収録されている。

ドキュメンタリーを見ると、実際の演奏より二曲未収録の映像があるっぽいなあ。「SLOVENIAN MORNING」は見たかった。

バンドはすでに新作を出していて、それがなんとヴィヴァルディ「四季」のカバーだという。面白そうだ。