An Irish Evening: Live At The Grand Opera House, Belfast
- アーティスト: Chieftains,Roger Daltrey
- 出版社/メーカー: RCA Victor
- 発売日: 1992/01/28
- メディア: CD
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ここではゲストにカントリーシンガー、ナンシー・グリフィスと、ザ・フーからロジャー・ダルトリーがゲスト参加して、ともに二曲ずつ歌を披露している。
ナンシー・グリフィスの「Red Is The Rose」は前回のベストに収録されたものと同一のテイクになる。そのナンシーも良いのだけれど、特筆すべきはロジャー・ダルトリーの参加曲。ひとつは「Ragan Load」というトラッド(か?)で、これも結構フィットしているのだけれど、もうひとつのザ・フーの名曲として知られる「Behind BLue Eyes」、これが非常にマッチしていて良い。元々前半はアコースティックな雰囲気の曲のせいもあってか、特にサビの歌い上げる部分で、パイプなどのアイリッシュサウンドがこれでもかというほどのマッチングをみせていて、ファンは一聴の価値はあるアレンジではないか。
ゲストにばかり話が行くのもアレだけれど、もちろんチーフタンズの演奏もさすがのパフォーマンスをみせている。
なかなか凄いのが、名手マット・モロイのフルートで、「Mason's Apron」という曲で延々と猛烈なフルートソロを披露している。音が二つ聞こえたりするところがあるけれど、フルートってそういうことできたんだっけ?
というか、この映像は途中でカットされているようで、元はこれ五分くらいある。たぶんビデオ用に編集されているのだろう。
DVDがでているのだけれど、このCDでは70分以上なのに、DVDの収録時間は60分とあるので、別編集になっている。また、収録曲に違いがあるようで、CDにはない以下の二曲がYoutubeにあった。
リバーダンスで知られるジーン・バトラーのタップダンスをフィーチャーした曲。
もうひとつ。
よく見てみたら、キャプションにアイルランドのゲール語のテレビ局TG4へのリンクがあるので、この映像は放映されたものなのかも。以前ここでルナサのライブも見れた。
そしてライブならではの楽しさを聴かせてくれるのがラストの10分を超えるメドレーだ。繋ぎ的なメインテーマを何度もあいだに挾みながら、ナンシー、ロジャーが再登場したり、闊達なピアノソロが演奏されたり、破天荒なメドレーが続いていく。
というわけで、ゲストが良い塩梅に配置されていて非常に楽しめるライブ作品。ライブならではのパフォーマンスが秀逸。今なら千円以下で買える。
なお、チーフタンズのリーダー、パディ・モローニはMike Oldfieldの大傑作「Ommadawn」で、パート2のあのパイプを吹いている人なので、プログレファンなら聴き覚えがあるはず。今当該アルバムはマイクのレコード会社移籍に伴って入手できなくなっているけれど、そのうち移籍先から再発されることと思われる。
- アーティスト: Mike Oldfield
- 出版社/メーカー: Virgin/Caroline
- 発売日: 2000/07/11
- メディア: CD
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