第二十回文学フリマ東京無事終了。


昨日、文学フリマ行ってきました。
まあ新刊も用意せずに行って売れるもんでもないのは当然だったので、みんなと会って飲んで帰ってきただけという感じでしたね。うーん、直前に仕事が立て込んでなければ渡邊さんのようになんらかの手づくり本でも作っておけば良かったかも知れません。その渡邊さんのネットで読めたりと読めなかったりするSF評論集は五部だったのでかなり早い段階で売れてしまって、ブースとしてはひたすら旧刊を売っているだけの状況でした。次は秋でしょうか。秋、参加できるかな。

戦利品。中央は私も参加した『絶対移動中vol.17 悪い人』。後書き見ると今回で一端お休みするそうで、あれ、どうしたんだろうと気になりました。また、今回はお隣がなんとエディションプヒプヒさんでした。毎回何かしら買っているような気がしますけれど、装幀が毎回違うので、何を買ったか忘れてしまうので、とりあえず新刊。「戦前『科学画報』小説傑作選」は三巻で完結とのことで、もう全部買っておくか、と。話している中で素天堂さんが、先輩の藤元さんがこう言っていて、という話をしていて、誰だろうと思っていたら隣に鶴田知也作品リストで助言を頂いた藤元直樹さんが現われて、あれ、これさっきはなしの中で出ていた藤元さんて藤元直樹さんですか、と聞いたらそうだとのことで、やはり戦前資料探索に藤元さんの協力がここにも! となったのでした。他は、法政大学ロシア文学研究会の会誌「VOSTOK2」、去年幻視社に来てくれた御殻方式さんが言っていたスペイン語圏の詩を読むという無料配布誌「ESPUMA ETERNA」、渡邊さんも参加している雲上回廊の「七文字でつながる連作短編を書こう!2015」、英国ゴシック小説を訳すというゴシック文庫のクリスティーナ・ロセッティ『不気味の国のアリス』等。海外文学好き好きボーイズ、というサークルで、白水社の「エクス・リブリス」全作レビューという面白い本が出ているのを知ったので、午後買いにいったら見事に売り切れ、また「想像力の文学」全レビューという、幻視社でも前々回にやったのと同企画本があったのを知る。これは欲しかった。なかったのでラファティトリビュート小説集を買う。これ、去年別サークル名で出してなかったっけ。左の「解纜」は、二松学舎大学近代文学ゼミの学生が出しているゼミ論集。大西巨人研究の山口直孝ゼミらしく、監修に名前があり、最新四号くらいはずっと大西巨人特集ということになっている。いつか『神聖喜劇』を通読したら目を通したい。まあゼミ論集だけあって、それで終わりかよっていう文章もあるんだけど、テーマが真面目で堅いので、なんか応援したい。買ったのは大西巨人特集の新しいのと、横光『上海』、十蘭『魔都』、伊藤整『幽鬼の街』が扱われている号。総目次を見たら葉山嘉樹小林多喜二のプロ文号もあったので買いに行ったら学校にしか在庫がないとのことで残念。大西巨人を扱うだけに、対象作品も渋い。