イエスのクリス・スクワイアが死去 - amass
見ておわかりの通り*1、このブログはイエスファンによるブログな訳ですけれども、そのイエスの唯一のオリジナルメンバーでもあったベーシストのクリス・スクワイアが亡くなったとのニュースを知りました。
イエスを聴くまでは、音楽を聴いていても、ベースという楽器があることをわかっていなかった私にとって、イエスならびにクリス・スクワイアというベーシストは、とりわけ特権的な存在として銘記されていました。楽器ができるわけでもなく、ベースフレーズの面白さがわかるわけでもないにしろ、あのブンブンバリバリと迫りくるうるっさいベース音の楽しさは格別のものでしたし、それ以降、ベースという楽器はロックやプログレを聴く上で、気になる存在としてありました。
近年のイエスはあまり追ってはいませんでしたけれども、最盛期の音源は今でもよく聴いていて、実は昨日もyoutubeに上げられている海洋期のブート音源を聴いていたところだったりしました(ベストものではなく、時期ごとのフルコンサート音源を出してほしいところ)。
以前も、イエスの公式ページで公開されていた、ベースオンリートラックをよく聴いていたのですけれど、今はもうないのかな。十年以上は前だったか。手持ちの音源も消えてしまって、ネットにもないようです。Heart of the Sunrise、Siberian Khatru、Close to the Edgeの三つがあったはず……。シベリアンなんかは元曲とあわせて聴かないと元曲のどの部分かがわからなくて、ベースラインってこう作るのかって、なかなか面白かったんですけれど。
これ、原曲がちょっと残ってるから、加工したやつかな。
クリスのベースといえばいろいろありますけれど、ぱっと浮かぶのはRitualのベースソロ。他メンバーが脱退している隙に自分でミックスしてベース音量を上げたというYessows版がやっぱり一番いいと思いますけれど、この映像でもわかる。12分あたり以降。
Yesshows/Expanded (Original Recording Remaster)
- アーティスト: Yes
- 出版社/メーカー: Friday Music
- 発売日: 2011/11/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
初期で好きなのはこれ。ギターを圧する音量で最高にヒャッハーしている素晴らしいリードベース。
セカンドアルバム『時間と言葉』は最終ミックスで故ピーター・バンクスのギターパートが大幅に削られたとのことで、その分ベースがそうとう目立っており、ベース好きにはたまらない。
ソロアルバムも名盤なので、参照。
Chris Squire - Fish Out Of Water - Close to the Wall
- アーティスト: Chris Squire
- 出版社/メーカー: Castle Us
- 発売日: 2007/08/14
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンやスティーブ・ハウが脱退しても、イエスに残り続けて唯一脱退したことのないメンバーでした。享年67歳。お疲れ様でした。何度か来日もしていたのに、結局、一度もイエスのライブに行くこともなかった。そもそもバンドのライブに行ったことがないんだけれども。
さすがに、ジョンもクリスもいないとなると、イエスはイエスではなくなってしまうなあ。会ったことのない人の訃報のなかでは、近年最もショックなものでした。