「SF Prologue Wave 2015年10月20日」 – SF Prologue Wave
六月にも載せていただいた「SF Prologue Wave」の10/20日公開分にて、わたしの創作童話「ゆうやけ」が寮美千子さんの挿絵とともに掲載いただいています。
これは、児童文学雑誌「ぱろる」に掲載されたもので、元々は和光大学でやっていた寮さん講師の創作授業で書いたものだったりします。元の発表は2001年。大学生の頃です。これはもう14年も前になるのですか。商業誌に載った最初の作品、ということになります。
大学時代に書いていたものはおおむね、シュールなイメージをいかに文章にするか、ということばかりを考えていて、これもそれに加えて、いかに子供にトラウマを与えるか、ということを考えて書きました。作者の童話観のゆがみが見えますね。まあ載った雑誌はまず子供が読まない感じの本でしたけれども。ご覧ください。
編集長片理誠さんには過大なお言葉をいただきましてありがとうございます。
東條慎生さんの「ゆうやけ」も童話なのですが、こちらはすんごい怖いッス(汗)。これは恐ろしいビジョンですね。子供が読むのには怖すぎるかも(汗)。でも痛烈な批評性を見て取ることもできると思うんです。実はこれが現実なんじゃないの、っていう……。そう思うとますます怖い(>_<。)!
— 片理誠 (@henri_makoto) 2015, 10月 20
まあそれよりは、同時に載っている倉数茂さんの「螺旋の恋」が良い作品なのでこちらをどうぞ。ボルヘス、山尾悠子、ミルハウザーを思わせるような綺麗な幻想文学です。六月公開分にも載っていた「緑陰の家」でもあったように、現実の水準がぐいっと歪んでカーブしていくような読み心地が鮮やかです。
- 作者: 鎌田慧
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