後藤明生 の検索結果:
…冊に絞るならもちろん後藤明生。後藤明生『この人を見よ』横田創『埋葬』ラファティ『昔には帰れない』 フラバル『厳重に監視された列車』佐々木昌雄『幻視する<アイヌ>』上村英明『先住民族の「近代史」』 文学 後藤明生 - この人を見よ この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る今年最大の事件としてはまず本書の刊行を挙げなければならない。未完の遺作のと…
使者連作作者: 後藤明生出版社/メーカー: 集英社発売日: 1986/04メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る というわけで、後藤明生最後の未読小説をようやく読む。古書価がずいぶんなものだけれど、わりと近くの図書館にあった。本作は後藤明生が一九八四年十一月、韓国のシンポジウムのようなものへ招かれて旅行した時のことを題材にして書かれた連作。連載は翌年一月から八月まで全九回となっている。この連載時期は重要なので注意。八日間のこの旅行で、後藤明…
この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る文学フリマで本書の担当編集様に出会ったというわけで、夏には入手していたものの文学フリマ出展の作業に専念するため先延ばしにしていた本書をようやく読んだ。以前に序盤は読んでいたので、谷崎潤一郎『鍵』が重要なのは知っており、他にもついでに読んでいなかった谷崎作品をいくつか読んでおいたのだけれど、『鍵』以外はほ…
…てないのですけれど、後藤明生の話になって、その方は幻戯書房の編集の方で後藤明生の未完の遺稿『この人を見よ』を担当した編集者だというではないですか。この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見るで、なんと、そのきっかけになったのは、私が公開している「後藤明生レビュー」のページを見ていて、未刊行の雑誌連載長篇が残されていることを知ったから、と話してくれ…
…田泰淳の『司馬遷』は後藤明生が衝撃を受けた本でもあり、彼の「楕円」というキーワードの大元でもあるのだけれど、本作にはそうした契機が欠けているとやはり思う。これは何も作中でも少しだけ触れられていたようなアイヌ独立の話を書けというわけではなく、また、アイヌの視点から書けというような話でもなく、作者はシャモの視界を対象化し相対化することができなかったのではないか、ということ。その意味で『森と湖のまつり』は、シャモがアイヌを描くということの限界がいかに現れているのかを見ることが出来る…
…は内向の世代の小説家後藤明生が文芸誌に書き始める端緒*1となった中篇が同人誌からの推薦作として文學界に転載された翌月だったというから面白い。この二人、ほぼ同時期に文學界に登場している訳ですね。向井豊昭の仕事は一般に早稲田文学でのデビュー以降しか知られていないけれども、それは氷山の一角でしかなく、岡和田さんは海に沈んだ見えない部分を地道に足を使って博捜して、この連載のベースとしてしているようです。向井豊昭読者は必読の論考でしょう。一応向井特集を編集した私も知らないことだらけで、…
…。全体的に私はずっと後藤明生のことを考えながら読んでいた。「ワンス・アポン・ア・タイム」の新聞記事の渉猟など、後藤明生のあみだくじ式テクスト散策を思い起こさずにはいられない。後藤明生もまた、「小説」の関節外し系の作家というか、日本のヌーヴォー・ロマンと呼ばれた作家として、ある種同じ括りに入れられるのじゃないかと思った。後藤明生は近畿大で教鞭を執っていたとき、自分の小説を読ませて、小説に対する固定観念、先入観(上でリンクした小説概論のような)をまずぶちこわしてから授業を進めてい…
…里真志保等を引きつつ後藤明生的なテクスト探索をも行っていく。そのような試みのなかから、北海道という場所とアイヌという文化の「見えないもの」をたぐり寄せようとしているように思える。近代化のなかで被せられた濃いベールを引きはがそうとするようだ。見えるものは全て憎い、と語り手は吐き捨てる。見えない国に行かなければならないと繰り返す。それが「近代」もしくは権力によってなされた、言語的、神話的その他さまざまな塗り替えの向こう側、ということなのかははっきりとはいえないが、ヘッドライトのス…
…リというか、あるいは後藤明生的だ。都会でこそ発生する虚実入り交じったあやしい噂。下巻になると話の調子ががらっと変わる。チチコフの更正に話が進みそうな気配を強く打ち出してくる。非常に高潔で肯定的に描かれる地主が現れ、彼にチチコフが感化されていく。ゴーゴリはここから、ロシアの肯定的人間像を描き出そうと試みたようだけれど、紆余曲折あって、挫折する。それが死につながるわけだけれども、それを考えずとも、この第二部は小説としての完成度が微妙だ。説教になり始めている。つまらなくはないのだけ…
…野重治「甲乙丙丁」と後藤明生「壁の中」らしい)。元々は連作短篇(だったか)だったのが、ずるずると長引いていって、しまいには原稿用紙四千枚に及ぶ異常な長さとなった作品成立の経緯もさることながら、柄谷行人などが実名で登場したり、夢の場面が延々と続いたり、主人公がなんと作者小島信夫に電話を掛けてくるなど、破天荒なメタフィクション的手法まで飛び出してくるという。小島信夫は是非全作読んでおきたいのだけれど、これにはなかなか手が出ない。 また、これは一度古書店で全三巻の内二冊を入手した後…
…いた。群像 2007年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/06メディア: 雑誌この商品を含むブログ (8件) を見る「さあ三部作完結だ! 二次元評論またいで進めっ! @SFWJ2007」に俺がhttp://d.hatena.ne.jp/Panza/20070903/p1でコメントした文章がPanzaさんのものと一緒に、「後藤明生リスペクトの男性」のものとして読みやすく編集されて引用されている。超びっくり。うひゃあ、と瞬間本を閉じてしまった。