後藤明生 の検索結果:
書かれない報告 後藤明生・電子書籍コレクション作者: 後藤明生出版社/メーカー: アーリーバード・ブックス発売日: 2014/03/29メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るアーリーバードブックス@earlybirdmeiseiからの電子書籍版刊行に便乗し、前回の記事のように以前の後藤明生メモから再録しようと思ったら、これにはほとんど何も書いてなかったので、改めて再読。 書かれない報告 (1971年)作者: 後藤明生出版社/メーカー: 河出書房新社発…
…語り、というと二代目後藤明生を名のるいとうせいこうつながりで、やはり後藤明生を連想したし、日常の些事へのこだわりというとニコルソン・ベイカーを思い出す。そんないとうせいこうさんには再来週の後藤明生イベントで再見する。 イベント終了後、松籟社の木村さんといろいろ話して、今後の予定などをきいて、わっ、楽しそう、と。カダレやキシュの他の作品も出して欲しいと、言ってみたのだけれど、カダレは特に訳者が一人しかないので、難しいという。そこは訳者の層が厚いチェコやポーランドはいいなあ。凄か…
ある戦いの記録 後藤明生・電子書籍コレクション作者: 後藤明生出版社/メーカー: アーリーバード・ブックス発売日: 2014/03/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るこのほど電子書籍コレクションで刊行された後藤明生の短篇「ある戦いの記録」について、刊行記念として「後藤明生レビュー」のサイトで公開している文章をピックアップしてみます。この短篇は後藤明生全作中最高のギャグ小説だと思いますし、日本文学の短篇としても破格の頭のおかしさが味わえるので、…
…(121件) を見る後藤明生イベントについて書いた記事のつづき。 「演技」と「仮装」 その電車の中で読んでいた阿部和重『アメリカの夜』を読み終えた(半月ほど前に)。いろいろ面白くはあるものの、どうも好みではない、という印象がある。その第一の原因はやはりというか、批評のパロディのようなこの文体にあると思う。で、『挾み撃ち』との類似については、私が十年前にbk1に書いたレビューがあるのでそれを引用する。アメリカの夜の通販/阿部 和重 講談社文庫 - 紙の本:honto本の通販スト…
…きました。挟み撃ち 後藤明生・電子書籍コレクション作者: 後藤明生出版社/メーカー: アーリーバード・ブックス発売日: 2013/11/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る未完の遺作『この人を見よ』刊行に続いて、後藤明生の電子書籍コレクションの刊行開始という一連の盛り上がりは一読者として非常に喜ばしいもののうえ、イベントまで開催されるというのでこれは、と思って電子書籍は読むデバイスがないのでノータッチだけれど、行くことにした。アメリカの夜 (講談社文庫)作…
…小田実の解説より) 後藤明生的に言うなら、近代知識人の分裂、そのモデルケースのような作品とも言えるわけだ。西洋の観念を身につけて大地から遊離してしまった、という観念と肉体の分裂が「、私」とゾルバとに象徴される。単純に図式化するとそうなるけれども、それでもなお本作が面白いのは、エーゲ海に浮かぶクレタ島の情景、奔放なゾルバの人物像の魅力だったりするわけだ。ことにゾルバは実在の人物をモデルにしたと言うことで、非常に生き生きとしており、豊かな世俗知と、女性を愛して止まない好人物として…
…ったです。倉数さんが後藤明生の最後のゼミ生という話どいう意外なことがわかったり。岡和田さん、編集さん、倉数さんとは興味深い話が聞けました。まあ、売り子をしながらいろいろしていたので、にわかには思い出せないいろんなことがあり、とりあえずは皆様ありがとうございました。今回はほぼずっとブースにいて、カタログもろくに見ていなかったので、ぜんぜん挨拶など行けませんでした。そういえば幻視社のリアクション小説を書かれたサークル絶対移動中の伊藤さんにはお礼を言おうと思っていたのですけれど、言…
…、文学フリマで会った後藤明生『この人を見よ』の担当編集さまから連絡をいただき、本書の打ち合わせをしながら山城さんと後藤明生の話をしたり*1、韓国を舞台にした後藤の『使者連作』を私がブログでちょうど記事にしていたことを見て、朝鮮の話題が出てくる今回の新著が何かの役に立つのではないか、ということでお送りいただくことになった。改めてありがとうございます。じつは山城むつみの本は文庫化された『文学のプログラム』を岡和田さんが勧めていたので買ってはいた。今回の新著は元々「新潮」に連載され…
…が載っていて、それは後藤明生『この人を見よ』と谷崎について書かれていて、そういえば金井美恵子は後藤明生読者なんだよなあ、と「「ストーヴ」な死」という追悼文があったことを思い出しながら読んだ。いまだに金井美恵子は読みたいと思い作品を集めておきながら、『目白雑録』しか読んでないなそういえば。で、他に見つけたのが伊井直行のエッセイで、伊井作品には笙野が解説を書いていたものがあったけれど、このエッセイではいきなり2chのアスキーアートを引用していて笑ってしまった。笙野ともども2chに…
…冊に絞るならもちろん後藤明生。後藤明生『この人を見よ』横田創『埋葬』ラファティ『昔には帰れない』 フラバル『厳重に監視された列車』佐々木昌雄『幻視する<アイヌ>』上村英明『先住民族の「近代史」』 文学 後藤明生 - この人を見よ この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る今年最大の事件としてはまず本書の刊行を挙げなければならない。未完の遺作のと…
使者連作作者: 後藤明生出版社/メーカー: 集英社発売日: 1986/04メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る というわけで、後藤明生最後の未読小説をようやく読む。古書価がずいぶんなものだけれど、わりと近くの図書館にあった。本作は後藤明生が一九八四年十一月、韓国のシンポジウムのようなものへ招かれて旅行した時のことを題材にして書かれた連作。連載は翌年一月から八月まで全九回となっている。この連載時期は重要なので注意。八日間のこの旅行で、後藤明…
この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る文学フリマで本書の担当編集様に出会ったというわけで、夏には入手していたものの文学フリマ出展の作業に専念するため先延ばしにしていた本書をようやく読んだ。以前に序盤は読んでいたので、谷崎潤一郎『鍵』が重要なのは知っており、他にもついでに読んでいなかった谷崎作品をいくつか読んでおいたのだけれど、『鍵』以外はほ…
…てないのですけれど、後藤明生の話になって、その方は幻戯書房の編集の方で後藤明生の未完の遺稿『この人を見よ』を担当した編集者だというではないですか。この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見るで、なんと、そのきっかけになったのは、私が公開している「後藤明生レビュー」のページを見ていて、未刊行の雑誌連載長篇が残されていることを知ったから、と話してくれ…
…田泰淳の『司馬遷』は後藤明生が衝撃を受けた本でもあり、彼の「楕円」というキーワードの大元でもあるのだけれど、本作にはそうした契機が欠けているとやはり思う。これは何も作中でも少しだけ触れられていたようなアイヌ独立の話を書けというわけではなく、また、アイヌの視点から書けというような話でもなく、作者はシャモの視界を対象化し相対化することができなかったのではないか、ということ。その意味で『森と湖のまつり』は、シャモがアイヌを描くということの限界がいかに現れているのかを見ることが出来る…
…は内向の世代の小説家後藤明生が文芸誌に書き始める端緒*1となった中篇が同人誌からの推薦作として文學界に転載された翌月だったというから面白い。この二人、ほぼ同時期に文學界に登場している訳ですね。向井豊昭の仕事は一般に早稲田文学でのデビュー以降しか知られていないけれども、それは氷山の一角でしかなく、岡和田さんは海に沈んだ見えない部分を地道に足を使って博捜して、この連載のベースとしてしているようです。向井豊昭読者は必読の論考でしょう。一応向井特集を編集した私も知らないことだらけで、…
…。全体的に私はずっと後藤明生のことを考えながら読んでいた。「ワンス・アポン・ア・タイム」の新聞記事の渉猟など、後藤明生のあみだくじ式テクスト散策を思い起こさずにはいられない。後藤明生もまた、「小説」の関節外し系の作家というか、日本のヌーヴォー・ロマンと呼ばれた作家として、ある種同じ括りに入れられるのじゃないかと思った。後藤明生は近畿大で教鞭を執っていたとき、自分の小説を読ませて、小説に対する固定観念、先入観(上でリンクした小説概論のような)をまずぶちこわしてから授業を進めてい…
…里真志保等を引きつつ後藤明生的なテクスト探索をも行っていく。そのような試みのなかから、北海道という場所とアイヌという文化の「見えないもの」をたぐり寄せようとしているように思える。近代化のなかで被せられた濃いベールを引きはがそうとするようだ。見えるものは全て憎い、と語り手は吐き捨てる。見えない国に行かなければならないと繰り返す。それが「近代」もしくは権力によってなされた、言語的、神話的その他さまざまな塗り替えの向こう側、ということなのかははっきりとはいえないが、ヘッドライトのス…
…リというか、あるいは後藤明生的だ。都会でこそ発生する虚実入り交じったあやしい噂。下巻になると話の調子ががらっと変わる。チチコフの更正に話が進みそうな気配を強く打ち出してくる。非常に高潔で肯定的に描かれる地主が現れ、彼にチチコフが感化されていく。ゴーゴリはここから、ロシアの肯定的人間像を描き出そうと試みたようだけれど、紆余曲折あって、挫折する。それが死につながるわけだけれども、それを考えずとも、この第二部は小説としての完成度が微妙だ。説教になり始めている。つまらなくはないのだけ…
…野重治「甲乙丙丁」と後藤明生「壁の中」らしい)。元々は連作短篇(だったか)だったのが、ずるずると長引いていって、しまいには原稿用紙四千枚に及ぶ異常な長さとなった作品成立の経緯もさることながら、柄谷行人などが実名で登場したり、夢の場面が延々と続いたり、主人公がなんと作者小島信夫に電話を掛けてくるなど、破天荒なメタフィクション的手法まで飛び出してくるという。小島信夫は是非全作読んでおきたいのだけれど、これにはなかなか手が出ない。 また、これは一度古書店で全三巻の内二冊を入手した後…
…いた。群像 2007年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/06メディア: 雑誌この商品を含むブログ (8件) を見る「さあ三部作完結だ! 二次元評論またいで進めっ! @SFWJ2007」に俺がhttp://d.hatena.ne.jp/Panza/20070903/p1でコメントした文章がPanzaさんのものと一緒に、「後藤明生リスペクトの男性」のものとして読みやすく編集されて引用されている。超びっくり。うひゃあ、と瞬間本を閉じてしまった。