後藤明生 の検索結果:

『会いに行って――静流藤娘紀行』『風景のない旅』『外地巡礼』『藤枝静男著作集四巻』『日本浪曼派』 『ナイトランド・クォータリーvol.17』『天安門』『ブラマタリの供物』

…見る72年、原卓也、後藤明生とともに文藝家協会の代表団としてソ連へ行った時の紀行エッセイ。後藤の『ロシアの旅』の別視点になる。後藤読者としては古山が随所で後藤の感動癖を指摘し、作品はシニックで批評的だけどじつは涙もろい人情家では、と書いているところは面白いし、妥当でもあると思う。甲子園や高校野球に対する態度もかなりそういうところがある。まあしかしなかなか偏屈な人でソ連への見方も非常に冷たい。戦前の弾圧と戦後の学生運動を同一視したりするような保守派だからか、とも思わされるくらい…

原佑介『禁じられた郷愁 小林勝の戦後文学と朝鮮』

…」のなかにはもちろん後藤明生も日野啓三も入るわけだ。そして国内的な文脈のみならず、世界的なそれとも関連づけることが目論まれている。さて、近代日本はその過程において朝鮮を劣位のものとし自らの優越性を形成していったといえる。在日朝鮮人が外国人として扱われる外国人登録令が明治憲法最後の日、47年5月2日に天皇最後の勅令として出されたことが特に象徴的だけれども、官民相携えていまなお盛んな歴史修正主義、民族差別運動の核心に偏執的といっていい朝鮮へのこだわりがあることはその証左で、日本は…

図書新聞に陣野俊史さんとの対談が掲載

…意味の解体へ」という後藤明生『笑いの方法』刊行を期した、私東條慎生と陣野俊史さんによる対談が掲載されています。同じくつかだま書房刊の『引揚小説三部作』をも題材に、引揚げ、方言、歌などについて触れています。 pic.twitter.com/9Oz5qs3IZC— 東條慎生のReal genuine fakes (@inthewall81) 2019年6月7日 笑いの方法: あるいはニコライ・ゴーゴリ【増補新装版】作者: 後藤明生出版社/メーカー: つかだま書房発売日: 2019…

朝鮮、引揚げ、部屋――日野啓三の初期小説四冊

…論じられることの多い後藤明生ら植民地育ちの引揚げ文学を考えるなかで気になっていた。 『還れぬ旅』 還れぬ旅 (1971年)作者: 日野啓三出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1971メディア: ?この商品を含むブログを見るそんな第一短篇集『還れぬ旅』はあまりにも引揚者の小説でなかなか興味深いものだった。表題作は内地の学校への幻想を写真だけから育てている少年が、戦時動員の隙間を縫って不可能と思われた内地渡航を目指す道すがら病に陥り、「現地人」(朝鮮という言葉は出てこない)…

双子のライオン堂での『骨踊り 向井豊昭小説選』刊行記念イベント

…こか似たところがある後藤明生との大きな違いにその政治的スタンスがあり、笑いの質にもかなりの違いがあります。後藤の軽さに対し向井は重い。『BARABARA』と対になるようなスカトロジー小説『DOVADOVA』のラストはまさにある種の自己否定性が滲んでいると思います。会場で三輪太郎さんが「敵」という言葉を使って発言されてましたけれども、まさにこの「敵」が外にもありまた自らの内にもあるという分裂の様相が、殻、分身、骨、というモチーフに現われており、また「あゝうつくしや」のラストの子…

『「私」をつくる』『日本の同時代小説』『トリストラム・シャンディ』『うどん キツネつきの』『ブギーポップは笑わない』『日本の近代とは何であったか』『戦後史入門』

…ゴリ「鼻」との関係で後藤明生が何か言及しててもおかしくないと思ったけど、覚えがないな。覚えてないだけでどっかでパロったりしてるかも知れないけど。うどん キツネつきの (創元SF文庫)作者: 高山羽根子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/11/19メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る高山羽根子『うどん キツネつきの』創元SF文庫。不思議な生き物を拾った姉妹の生活を描く表題作のほか、日常を描写しているようでそのすぐ裏に別のロジックが張りついているよ…

津島佑子『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』

…島信夫,大江健三郎,後藤明生,群像編集部出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/04/12メディア: 文庫この商品を含むブログを見る北海道にあるウィルタ民族のダーヒンニェニ・ゲンダーヌが建てた資料館「ジャッカ・ドフニ」。ウィルタ語で「大切なものをしまっておく場所」だという。そこにある、息子達と写真を撮った小さな「カウラ(夏の家)」がタイトルの由来。序盤は不思議な叙述が続き、語り手はどうやら息子を亡くしているらしいけれども、いつか息子が帰ってくるのを待っているらしくもあり…

細見和之『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』

…だろう。(163P) 細見和之といえば岩波の思考のフロンティア叢書の名著のひとつ『アイデンティティ・他者性』の著者と記憶していて(もうひとつは岡真理『記憶・物語』か)、そこで扱っていた時鐘についての思考をようやく一冊にまとめられた著作となっている。 金時鐘は元山に生まれたというけれど、ここは後藤明生が通った中学のあるところで、朝鮮で日本語教育を受けた在日朝鮮人と、朝鮮で生まれ戦後日本に引揚げてきた日本人のこの微妙なすれ違い。この二人の植民地体験の距離は、どれほどだろうか、と。

薄い本を読む

…、揚羽屋が出て来て、後藤明生の『吉野大夫』で出て来たとこだ、って何で買ったのか思いだした。スケッチと言いながら「自然は、私に取っては、どうしても長く熟視めていられないようなものだ……どうかすると逃げて帰りたく成るようなものだ」とあるのはなにかアンビバレントで面白い。 島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫 近代日本人の発想の諸形式 他四篇 (岩波文庫 緑 96-1) 作者: 伊藤整 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1981/01/16 メディア: 文庫 購入: 4人 ク…

図書新聞につかだま書房の後藤明生本の書評

…ックナンバー 図書新聞2018年7月28日号四面、つかだま書房の後藤明生著作を扱った枠にて「後藤明生の再読のために」という3000字ほどの書評を寄せました。対談集、座談集、『引揚小説三部作』『壁の中』を手がかりにしつつ、後藤明生における朝鮮引揚げ体験の意味を探るものです。「未来」の連載以後の後藤論の展開を小ネタを交えて凝縮して、私の後藤論のダイジェストのようなものになっています。隣には後藤明生ゼミ生でもあった倉数茂さんの『壁の中』論があり、一面を使った後藤特集になっています。

最近読んだ最近の日本SF

…たもので、安部公房、後藤明生、古井由吉、久保寺健彦、宮内悠介、角田光代、重松清、原武史、あるいはウルトラマンなどを例示しつつ、画一性の典型とされるなかの歴史性個別性を見ていこうとする。また榊祐一論文は、「サブカルチャー」という用語の概念整理を試みた労作で、サブカルチャーという言葉が指し示しているものはなにか、を膨大な資料博捜のなかで位置づけたもので、担い手集団、コンテンツ、その他(いわゆるヴィレバン的「サブカル」)などの分類を試みている。本誌は石和義之さまに恵贈いただきました…

ゴンチャロフ - オブローモフ

…くこれを買ったのは、後藤明生の長篇『四十歳のオブローモフ』の影響のはずで、後藤論を書きつつも読んでいなかった。というわけでようやっと読んでみたけれど、全三巻にわたる長篇で、波瀾万丈ということはなく、ある一地主オブローモフの特にどうということもない生涯を哀切に語っている。そして親友シュトルツ、下男ザハール、恋人オリガ、そして妻アガーフィヤらの周辺人物を丹念に描きつつ、「オブローモフ気質」という倦怠と退嬰の性質を浮かび上がらせる。無用者、余計者の代名詞ともなったオブローモフという…

2017年読んでいた本

…」を提唱する著作で、後藤明生を論じており重要。他に漱石、小林勝、湯浅克衛などが扱われる。国会図書館関西館にしかない雑誌の論文など、参照が手間だった論文が収録されておりその点でも良い。朴裕河 - 引揚げ文学論序説 - Close to the Wall●メルヴィル『白鯨』 白鯨 モービィ・ディック 上 (講談社文芸文庫)作者: ハーマン・メルヴィル,千石英世出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/05/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブロ…

季刊「未来」の後藤明生論第六回「夢の話法」について

後藤明生論最終回が掲載された季刊「未来」2018冬号、届きました。近々一般に入手できるかと思います。今回で第一部で、あと二部三部とあるわけですけれど、連載はここで終了です。なので、最後の最後十六節の「朝鮮引揚者の戦後と方法」では、終章として書いていた文章の要約をぶち込んでみました。 pic.twitter.com/jSw0fybvPa— 東條慎生のReal genuine fakes (@inthewall81) 2017年12月27日 最終回が掲載された「未来」が届きました…

季刊「未来」の後藤明生論第五回「「とつぜん」としての世界」について

後藤明生論第五回掲載の季刊「未来」を一足はやく頂いた。今回は結構トリヴィアルな註をつけてあって、われながら何を調べてるんだ、と思ったりもしました。それなりに面白いとは思うんですけどもどうでしょうね。 pic.twitter.com/OGPlxWkWMo— 東條慎生 (@inthewall81) 2017年9月26日 今回特に補足することはないですね。註釈もだいたい削らずに入ってかなりの分量になりました。特に長い、拓殖大学に関するものと武道教育禁止令のところは、後藤論ではほぼ言…

季刊「未来」の後藤明生論第四回「憧れと挫折」について

…年夏号が届きました。後藤明生論第四回、「憧れと挫折」掲載しております。今回から『挾み撃ち』篇に入ります。 pic.twitter.com/1uD9eG6hg5— 東條慎生 (@inthewall81) 2017年6月27日 後藤論連載第四回の掲載された季刊「未来」2017年夏号が出ました。 今回から最終回までの三回にわたり『挾み撃ち』論が続くことになります。冒頭に書いたように、この作品は「夢」の小説だ、とぶち上げてみています。今回はおおむね『挾み撃ち』の概要を確認したかたちで…

朴裕河 - 引揚げ文学論序説

…の核となっているのは後藤明生論だろう。 著者は、「植民地や占領地以外には「故郷」がないと感じていたひとたち」、つまり典型として「敗戦当時の少年少女たちこそが、「引揚げ文学」の主役なのである」(15-16頁)と言う。この場合、漱石はもちろん、植民地で育ちながらも引揚げを経験していない湯浅よりも、敗戦まで内地体験のほとんどない後藤明生が「引揚げ文学」の恰好のモデルケースになる。夢かたり 後藤明生・電子書籍コレクション (アーリーバード・ブックス)作者: 後藤明生発売日: 2015…

内向の世代の「内向」についてのメモ

…したのは「古井由吉、後藤明生、黒井千次、阿部昭、柏原兵三、小川国夫その他、批評家では川村二郎、秋山駿、入江隆則、饗庭孝男、森川達也、柄谷行人その他」*2です。で、川西政明は雑誌「文藝」の事情として、高橋和巳と三島由紀夫の死によって、文藝の四本柱のうち二本が欠け(残りは吉本隆明と埴谷雄高)ることを危惧した編集長が誌面の刷新を行うに当って、阿部昭、黒井千次、後藤明生、坂上弘、古井由吉で70年に行われた座談会のメンバーを中心にした、と書いています*3。じっさい、内向の世代のこの時期…

季刊「未来」の後藤明生論第三回「ガリバーの「格闘」」についての補記

…『挾み撃ち』の夢――後藤明生の引揚げ」第三回、「ガリバーの「格闘」」が掲載されています。できたばかりで一般に入手できるのは来週になるかと思いますけれども、よろしくお願いします。 pic.twitter.com/bWlZfr6UaQ— 東條慎生 (@inthewall81) 2017年3月25日 連載第三回の掲載された季刊「未来」2017春号が出ました。 「何?」から始まり、「一通の長い母親の手紙」「書かれない報告」「隣人」「疑問符で終る話」と、70年連作を一通り論じています。…

季刊「未来」の後藤明生論第二回「回帰する朝鮮」についての補記

…扱っています。また、後藤明生論連載二回目が載った季刊「未来」の2017年冬号も届きました。年末年始をはさむので、一般に入手できるのはいつかちょっとわかりません。年明けでしょうか。年始に補遺記事を投稿するつもりです。 pic.twitter.com/edD1iSzAkh— 東條慎生 (@inthewall81) 2016年12月28日 前回に続き、紙幅の関係で削った出典注等を補足しておきます。 引用出典 ●30頁 「わたしは、生まれは朝鮮人ですが、今はもう立派な日本人です。です…

2016年に見ていたアニメ1

…水駅のお茶の水橋で、後藤明生『挾み撃ち』で語り手が立っていたところ。講談社現代新書『全学連と全共闘』を読んだら作中事件がばんばん出てくるので、わりと今作のサブテクストとして見通しが立つかも知れない。ただ出てくるのは学生運動だけではないので、もうちょっと別の昭和史、政治運動史をさらう必要がある。●聖戦ケルベロス竜刻のファタリテ良作が多かったように思う今クールにおいて、やや埋もれている感があるけれどもとりわけ個人的に推しておきたい作品がこれ。「聖戦ケルベロス」というスマホゲームの…

2016年読んでいた本

今年は後藤明生論をずっとやっていて後藤ばかり読んでいたので、候補がそもそも少ない。とはいえわりとあったので、カテゴリごとに五冊程度ずつ挙げた。 日本文学 ひょうすべの国 植民人喰い条約作者: 笙野頼子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/12/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る刊行された単著全部を追っている現役の作家二人のうちの一人。『水晶内制度』とおんたこシリーズをつなぐ連作短篇をまとめたもの。ひょうすべとは「表現の自由がすべ…

『後藤明生コレクション』(国書刊行会)刊行記念、いとうせいこう × 奥泉光 × 島田雅彦 × 渡部直己トークイベント

…しまうけれど、表題の後藤明生トークショーに行ってきた。コレクション編集委員が集まる貴重な機会ということで、それはもう即座に予約した。二代目後藤明生を襲名したいとうせいこう、『挾み撃ち』を扱った文芸漫談コンビの相方奥泉光と、後藤が入れなかった外語大の露文出身の島田雅彦、既にいくつも後藤論を書いている渡部直己のこの四氏は後藤が学長を務めた近畿大学文芸学部のつながりでもある。90分にわたるトークショーの内容は非常に興味深いものだった。蓮實重彦の後藤論がやはり大きな影響を持っており、…

季刊「未来」の後藤明生論第一回「〈異邦人〉の帰還」についての補記

…の引用は、乾口達司「後藤明生と「敗戦体験」」、「近畿大学日本語・日本文学」二号、二〇〇〇年三月、六二頁。「赤と黒の記憶」の「それが、戦争中を不自由と感ずる」以下の一文は『関係』、皆美社、一九七一年、一一九頁。三つ目のインタビューは、「現点」一九八七年春七号の一三頁からです。これは後藤明生のロングインタビューが載っている後藤明生特集号。30頁の「歩兵中尉の息子」からの引用は、『私的生活』新潮社、一九七二年、五三頁から。ネットで読める文献があります。以下は拙稿のベースになっている…

未來社のPR誌 季刊「未来」で後藤明生論を連載します

…『挾み撃ち』の夢――後藤明生の引揚げ(エグザイル)」の連載をスタートすることになりました。九月末に出る季刊「未来」2016年秋号にて、第一回「〈異邦人〉の帰還」が掲載されます。全六回、一年半にわたる連載になる予定です。タイトル通り、後藤の朝鮮からの引揚げ体験に着目しつつ、デビュー作「赤と黒の記憶」から、『挾み撃ち』に至る作品を論じていくものとなっています。入稿を期に改めて全体の見直しをしていますけれど、初稿はすでに全篇書き終わっていまして、連載分全体ではおおよそ原稿用紙百枚程…

奥彩子、西成彦、沼野充義編 - 東欧の想像力

…るけれど、外地出身の後藤明生についても評論を書いていて、私の関心領域の行く先々で遭遇する恐ろしい人物だ。トリエステで生まれたスロヴェニア人作家ボリス・パホルは、1913年生まれで今も存命というのが非常に驚いたところ。コソヴォ出身でカナダ在住の亡命作家ダヴィッド・アルバハリは『ユーラシア世界2』の奥彩子の論考で知ったのだけれど、本書で作家記事を執筆している栃井裕美がかなり論文を書いていて、アルバハリで検索するとそのうちPDFでウェブ公開されているものがいくつか読めるのでご参照。…

東京外語大ワークショップ「アイヌ民族とオーストラリア先住民――同化・差別と研究の現在」に行ってきました

…ラティックという踊りの名前。音ズレしているけれど、彼の踊りがネットにあった。 日笠陽子、折戸マリ、利根健太朗でこれをやった音源もネットにある。アイムの3バカトリオのダンスを本家と合わせてみた - ニコニコ動画。何の話をしてるんでしょうね。 *1:二葉亭に憧れた後藤明生が受験して落ちたところですね。今こんなところにあるのかとびっくりするほど小さい駅に降りました。元々は神田錦町にあったということで、『挾み撃ち』冒頭で御茶ノ水駅から出ていたと言うバスはそこへ向かっていたのでしょう。

2015年読んでた本

…安岡章太郎,鷺沢萠,後藤明生,古山高麗雄,日本文藝家協会出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/04/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る笙野さんに頂いたアンソロジー。笙野頼子以外にも、多和田葉子、後藤明生、安岡章太郎、古山高麗雄等々。倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)作者: 皆川博子出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2011/11/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る百合ものという話…

後藤明生再読 - 短篇「人間の病気」

人間の病気 後藤明生・電子書籍コレクション (アーリーバード・ブックス)作者: 後藤明生発売日: 2015/05/18メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る笑い地獄 (1978年) (集英社文庫)作者: 後藤明生出版社/メーカー: 集英社発売日: 1978/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 「人間はみな同じなんです、だから、人生に笑えない事実なんてなにひとつ存在しやしないんですよ」127P 前にモードを変えて書けるうちに記事を書くと書い…

後藤明生再読 短篇「何?」

何?―後藤明生作品集 (1970年)作者: 後藤明生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る何? 後藤明生・電子書籍コレクション作者: 後藤明生出版社/メーカー: アーリーバード・ブックス発売日: 2014/03/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る「誰?」の続きということで出たのはもっと前だけれどもこちらを。こっちはもうちょっと長くて五十ページ近い短篇。「季刊芸術」1970年春季号発表、…